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脊柱管狭窄症、歩くのは良い? 症状緩和のための正しい歩き方と注意点

  • 執筆者の写真: よし 整骨院
    よし 整骨院
  • 11月17日
  • 読了時間: 13分

脊柱管狭窄症と診断された方にとって、歩行は症状を悪化させるのか、それとも改善に繋がるのか、大きな疑問点でしょう。


この記事では、脊柱管狭窄症の症状緩和に役立つ歩き方、歩く際の注意点、さらに日常生活で取り入れられるストレッチやケア方法を詳しく解説します。適切な知識を持って、症状改善を目指しましょう。


原因から自宅でできる対策、専門的な治療まで、あなたの痛みに寄り添い、解決策を見つけるお手伝いをスポーツ整形外科で8年間勤務した医療系国家資格を持った医療従事者がいたします


狭窄症 説明アイキャッチ

この記事の監修者情報

記事の監修者の顔
吉原 稔

資格:柔道整復師 (整骨院を開業できる国家資格)

柔道整復師専科教員(大学、専門学校の柔道整復師科で講義することができる資格)

NSCA CSCS(全米ストレングス・コンディショニングスペシャリスト)

経歴

2010~2015年 医療法人堺整形外科医院 福岡スポーツクリニック

2015~2017年 医療法人TSC タケダスポーツクリニック

2018~現在 よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院



2014~2017年 福岡医療専門学校 非常勤講師

2015~2023年 九州医療専門学校 非常勤講師

2024~現在   福岡医健・スポーツ専門学校 非常勤講師


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 目次

・脊柱管狭窄症の基本的な知識

・脊柱管狭窄症の主な原因

・脊柱管狭窄症の代表的な症状

・歩行がもたらすメリット

・歩行時の注意点

・よし整骨院のアドバイス

・正しい姿勢を意識する

・歩幅を小さくする

・休憩を挟みながら歩く

・ストレッチで柔軟性を高める

・温める

・適切な体重管理


脊柱管狭窄症とは?症状と原因を再確認


脊柱管狭窄症の基本的な知識


脊柱管狭窄症は、脊柱の中にある神経の通り道である脊柱管が狭くなることで、神経が圧迫を受け、痛みやしびれなどの不快な症状を引き起こす疾患です。これは、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。


脊柱管は、脳から続く重要な神経の束である脊髄が通るトンネルのような役割を果たしており、その空間が狭まることで様々な問題が生じます。


本記事では、脊柱管狭窄症の原因、症状、そして重要な治療法の一つである歩行について詳しく解説します。


脊柱管狭窄症に悩む方々が、症状を理解し、適切な対処法を知ることで、より快適な生活を送るための一助となれば幸いです。病気について正しく理解し、前向きな気持ちで治療に取り組むことが大切です。


脊柱管狭窄症 病態説明

脊柱管狭窄症の主な原因

脊柱管狭窄症の主な原因は、加齢に伴う脊柱の変化です。長年の使用により、椎間板が変性し、弾力性を失って薄くなることがあります。


椎間板の変性は、椎骨同士の間隔を狭め、脊柱管を圧迫する原因となります。また、加齢とともに骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨の異常な突起が形成されることがあります。この骨棘が脊柱管内に突出することで、神経を圧迫し、症状を引き起こすことがあります。


靭帯の肥厚も脊柱管狭窄症の原因の一つです。靭帯は、椎骨同士を繋ぎ、脊柱の安定性を保つ役割を果たしていますが、加齢や炎症によって肥厚することがあります。肥厚した靭帯が脊柱管内に入り込むことで、神経を圧迫することがあります。


神経が圧迫されることにより、神経に栄養をしている毛細血管も圧迫を受け、血流が悪くなり、正しい神経の活動ができなくなることで脊柱管狭窄症の症状が出てきます。


これらの加齢に伴う変化に加えて、過去の外傷なども脊柱管狭窄症の原因となることがあります。例えば、交通事故や転倒などによる脊柱の損傷は、脊柱管の構造を変化させ、神経を圧迫する可能性があります。


脊柱管狭窄症の原因は多岐にわたりますが、いずれの場合も脊柱管内の神経が圧迫されることが共通しています。原因を特定し、適切な治療を行うことが、症状の改善と生活の質の向上に繋がります。自己判断せずに、専門医の診察を受けることが重要です。


脊柱管狭窄症の代表的な症状


脊柱管狭窄症の代表的な症状は、間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼ばれる、歩行時に下肢の痛みやしびれが悪化し、休息すると症状が軽減する現象です。


これは、神経への圧迫によって血流が悪化し、筋肉への酸素供給が不足するために起こります。歩行を続けると、痛みやしびれが強くなり、歩行困難になることがあります。そして前かがみにない休むとまた歩けるようになります。



脊柱管狭窄症 間欠性跛行
間欠性跛行

腰痛も脊柱管狭窄症の一般的な症状です。腰痛は、脊柱の変形や炎症によって引き起こされます。腰痛は、安静時にも持続的に感じることがあり、日常生活に大きな影響を与えることがあります。


また、排尿・排便障害も脊柱管狭窄症の症状として現れることがあります。これは、脊髄や神経根が圧迫されることで、膀胱や直腸の機能を制御する神経が障害されるために起こります。


その他にも、下肢の筋力低下や感覚障害、足の裏のしびれなどが脊柱管狭窄症の症状として現れることがあります。これらの症状は、神経の圧迫部位や程度によって異なり、個人差があります。症状が進行すると、日常生活動作に支障をきたし、生活の質を著しく低下させる可能性があります。


脊柱管狭窄症の症状は、他の疾患(閉塞性動脈硬化症)と類似している場合があるため、自己判断せずに専門医の診察を受けることが重要です。医師は、問診や神経学的検査、画像検査などを行い、正確な診断を下します。早期に診断を受け、適切な治療を開始することで、症状の進行を抑え、生活の質を維持することができます。




脊柱管狭窄症でも歩くことは重要?歩行がもたらす効果


歩行がもたらすメリット、デメリット


メリットは脊柱管狭窄症と診断された場合でも、適切な歩行は症状の緩和や改善に繋がる可能性があります。歩行は、下肢の筋肉を動かすことで血行を促進し、神経への栄養供給を改善する効果が期待できます。血行が良くなることで、神経の炎症が抑えられ、痛みやしびれが軽減されることがあります。


また、歩行は筋肉を強化する効果もあります。特に、腰や下肢の筋肉を鍛えることで、脊柱を安定させ、神経への負担を軽減することができます。筋肉が強化されることで、姿勢が改善され、脊柱にかかるストレスが分散されるため、症状の悪化を防ぐことが場合によってできます。


デメリットは無理な歩行は症状を悪化させる可能性があります。専門家の指導のもとで、安全かつ効果的な歩行療法を行うことが重要です。適切な歩行療法を行うことで、脊柱管狭窄症の症状をコントロールし、快適な生活を送ることができます。


歩行時の注意点

脊柱管狭窄症の方が歩行する際には、いくつかの注意点があります。まず、無理な歩行は症状を悪化させる可能性があるため、歩行時間や距離を慎重に調整する必要があります。


最初は短い距離から始め、徐々に歩行距離を伸ばしていくようにしましょう。痛みやしびれを感じたら、無理をせずにすぐに休憩することが重要です。


また、歩行時の姿勢も重要です。背筋を伸ばし、やや前かがみの姿勢で歩くことで、脊柱管への負担を軽減することができます。猫背にならないように注意し、正しい姿勢を意識して歩きましょう。歩幅を小さくすることも、腰への負担を軽減する効果があります。ゆっくりとしたペースで歩くことを心がけましょう。


ただしこれはよい歩き方ではありません。いずれは正しい歩き方にしていかないといけません。そのためには胸郭、背骨、骨盤、股関節、膝、足関節の可動域を改善させると正しい歩き方をしても痛みが出ないようになります。


歩行する場所も重要です。平坦で安全な場所を選び、転倒の危険性がないように注意しましょう。杖や歩行器を使用することも、歩行をサポートし、転倒を防ぐ効果があります。特に、高齢者やバランス感覚が低下している方は、杖や歩行器の使用を検討しましょう。


姿勢の悪さと猫背の画像

よし整骨院のアドバイス

脊柱管狭窄症の症状緩和には、専門家による適切な指導が不可欠です。よし整骨院では、まず患者様の症状や体の状態を詳しく評価し、適切な歩行方法や運動療法を提案します。


運動療法は、筋肉を強化し、関節の可動域を広げることで、脊柱への負担を軽減し、症状の緩和に繋げます。


当院では、患者様が安心して治療を受けられるように、丁寧な説明とコミュニケーションを心がけています。症状や治療法について、疑問や不安なことがあれば、遠慮なくご質問ください。患者様と一緒に、症状の改善と生活の質の向上を目指します。脊柱管狭窄症でお悩みの方は、ぜひ一度、よし整骨院にご相談ください。

よし整骨院 施術者
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脊柱管狭窄症の症状を緩和する歩き方


正しい姿勢を意識する



正しい姿勢を保つためには、腹筋や背筋などの体幹を鍛えることも重要です。体幹を鍛えることで、姿勢が安定し、長時間正しい姿勢を維持することができます。体幹トレーニングは、自宅でも簡単に行うことができます。例えば、プランクやドローインなどのエクササイズは、体幹を効果的に鍛えることができます。

姿勢矯正ベルトなどの補助具を使用することも、正しい姿勢を保つためのサポートになります。ただし、補助具に頼りすぎると、筋肉が衰えてしまう可能性があるため、適切な使用方法を守ることが重要です。専門家のアドバイスを受けながら、補助具を上手に活用しましょう。

姿勢の不良姿勢

歩幅を小さくする

歩幅を小さくすることは、脊柱管狭窄症の症状を緩和するための効果的な歩き方の一つです。歩幅が大きいと、腰に過度の負担がかかり、脊柱管への圧迫が増す可能性があります。歩幅を小さくすることで、腰への負担を軽減し、脊柱管への圧迫を和らげることができます。


歩幅を小さくするためには、普段よりも意識して歩幅を狭めるように心がけましょう。歩く速度もゆっくりとすることで、さらに腰への負担を軽減することができます。最初は慣れないかもしれませんが、徐々に慣れてくるはずです。無理のない範囲で、少しずつ歩幅を小さくしていくようにしましょう。


歩幅を小さくすることに加えて、足の運び方にも注意しましょう。かかとから着地し、つま先で蹴り出すように歩くことで、スムーズな歩行を促し、腰への負担を軽減することができます。また、足の裏全体で地面を捉えるように意識することも大切です。足の裏全体で地面を捉えることで、バランスが安定し、転倒のリスクを減らすことができます。

歩幅を小さく歩くことは、脊柱管狭窄症の症状を緩和するだけでなく、転倒予防にも繋がります。特に、高齢者やバランス感覚が低下している方は、歩幅を小さく歩くことを意識することで、安全に歩行することができます。


症状が軽減できたら、歩幅を大きくしていくといいでしょう!



休憩を挟みながら歩く


脊柱管狭窄症の方が歩行する際には、痛みやしびれを感じたら無理をせずに、こまめに休憩を挟むことが非常に重要です。痛みやしびれは、神経への圧迫が強まっているサインであり、無理に歩き続けると症状が悪化する可能性があります。休憩を取ることで、神経への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐことができます。


休憩を取る際には、ベンチや椅子などに腰掛けて、楽な姿勢を取りましょう。足を少し高く上げると、血行が促進され、症状が緩和されることがあります。また、深呼吸をすることで、リラックス効果を高め、痛みやしびれを和らげることができます。


休憩時間は、症状の程度や体力によって異なりますが、一般的には5分から10分程度が目安です。症状が落ち着くまで、無理に歩き始めないようにしましょう。休憩後も、痛みやしびれが残る場合は、さらに休憩時間を延長するか、歩行を中止することも検討しましょう。


休憩場所を事前に確認しておくことも重要です。公園やショッピングモールなど、休憩できる場所を把握しておくことで、安心して歩行することができます。また、杖や歩行器を使用している場合は、休憩時に邪魔にならない場所に置いておくようにしましょう。


休憩を挟みながら歩くことは、脊柱管狭窄症の症状をコントロールし、快適な歩行を続けるための重要なポイントです。無理をせずに、自分のペースで歩くことを心がけましょう。


日常生活でできる脊柱管狭窄症のケア


ストレッチで柔軟性を高める


脊柱管狭窄症の症状緩和には、日常生活におけるケアも重要です。特に、ストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、血行を促進する効果があり、症状の改善に繋がる可能性があります。腰や股関節周りの筋肉を重点的にストレッチすることで、脊柱への負担を軽減し、神経への圧迫を和らげることができます。


ストレッチを行う際には、無理のない範囲で、ゆっくりと筋肉を伸ばすようにしましょう。反動をつけたり、無理に伸ばしすぎると、筋肉を痛める可能性があるため、注意が必要です。痛みを感じたら、すぐにストレッチを中止し、楽な姿勢を取りましょう。ストレッチは、毎日継続して行うことが大切です。入浴後など、体が温まっている状態で行うと、より効果的です。




ストレッチを行う際には、呼吸を意識することも重要です。筋肉を伸ばす際に息を吐き、筋肉を緩める際に息を吸うことで、リラックス効果を高め、より効果的にストレッチを行うことができます。ストレッチは、脊柱管狭窄症の症状を緩和するだけでなく、怪我の予防にも繋がります。日々の生活に取り入れて、健康な体を維持しましょう。


温める

脊柱管狭窄症の症状緩和には、患部を温めることも有効です。温めることで、血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎ、痛みやしびれが軽減されることがあります。湯船に浸かったり、温湿布などで患部を温めることで、効果を得ることができます。ただし、炎症が強い場合は、温めることで症状が悪化する可能性があるため、注意が必要です。炎症が強い場合は、冷やす方が効果的な場合もあります。


適切な体重管理

脊柱管狭窄症の症状を悪化させる要因の一つに、体重の増加があります。肥満は、脊柱への負担を増加させ、神経への圧迫を強める可能性があります。適切な体重を維持することは、症状の悪化を防ぐために非常に重要です。体重管理を行うためには、バランスの取れた食事と適度な運動が不可欠です。


体重が減ると症状が軽減する人が多数います!なかなか変わらない痛みは体重も落としましょう。


食事に関しては、カロリー制限だけでなく、栄養バランスにも注意しましょう。野菜や果物を積極的に摂取し、糖分や脂質の多い食品は控えるようにしましょう。また、食物繊維を多く含む食品を摂取することで、便秘を解消し、腸内環境を整えることができます。便秘は、腹圧を高め、脊柱への負担を増加させる可能性があるため、注意が必要です。


運動に関しては、ウォーキングや水泳など、脊柱への負担が少ない運動がおすすめです。無理な運動は、症状を悪化させる可能性があるため、医師や理学療法士などの専門家と相談しながら、適切な運動プログラムを作成しましょう。また、日常生活の中で、階段を使ったり、積極的に体を動かすように心がけることも大切です。


適切な体重管理は、脊柱管狭窄症の症状を緩和するだけでなく、生活習慣病の予防にも繋がります。健康的な生活習慣を身につけ、快適な毎日を送りましょう。体重管理が難しい場合は、栄養士や管理栄養士などの専門家に相談することも有効です。

適度なバランスな食事と運動の示す

まとめ:脊柱管狭窄症と上手く付き合い、快適な生活を


脊柱管狭窄症と診断されても、決して絶望する必要はありません。適切な歩き方や日常生活でのケアを実践することで、症状を効果的にコントロールし、快適な生活を送ることが十分に可能です。重要なのは、病気と向き合い、積極的に改善に取り組む姿勢です。


本記事で解説したように、正しい姿勢を意識した歩行、歩幅の調整、こまめな休憩は、症状緩和に大きく貢献します。また、ストレッチや温熱療法、適切な体重管理も、日々の生活に取り入れることで、症状の悪化を防ぎ、改善を促すことができます。


よし整骨院をはじめとする専門家のサポートは、症状改善への大きな助けとなります。専門家は、個々の状態に合わせた最適な治療プランを提案し、適切なアドバイスを提供してくれます。定期的な診察や相談を通じて、症状の変化に対応し、より効果的な治療を継続していくことが重要です。


脊柱管狭窄症は、長期にわたる付き合いが必要となる場合もありますが、適切な対策を講じることで、症状をコントロールし、活動的な生活を送ることができます。前向きな気持ちで、積極的に治療に取り組み、快適な毎日を取り戻しましょう。諦めずに、根気強く治療を続けることが、最終的な成功への鍵となります。

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