脊柱管狭窄症は手術なしでも治る?症状緩和と治療の選択肢
- よし 整骨院

- 11月15日
- 読了時間: 14分
更新日:11月17日

脊柱管狭窄症と診断されたけれど、手術は避けたい…そう思っている方は少なくないはず。この記事では、手術以外の治療法に焦点を当て、症状の緩和から根本的な改善を目指す方法まで詳しく解説します。整骨院,整体の施術法や具体的な選択肢を知り、あなたに合った治療法を見つけましょう。
この記事の監修者情報

資格:柔道整復師 (整骨院を開業できる国家資格)
柔道整復師専科教員(大学、専門学校の柔道整復師科で講義することができる資格)
NSCA CSCS(全米ストレングス・コンディショニングスペシャリスト)
経歴
2010~2015年 医療法人堺整形外科医院 福岡スポーツクリニック
2015~2017年 医療法人TSC タケダスポーツクリニック
2018~現在 よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院
2014~2017年 福岡医療専門学校 非常勤講師
2015~2023年 九州医療専門学校 非常勤講師
2024~現在 福岡医健・スポーツ専門学校 非常勤講師

目次
・脊柱管狭窄症の基本的な原因と症状
・手術を検討する基準:どんな時に手術が必要になるのか?
・手術以外の治療法を選ぶメリット・デメリット
・薬物療法:痛み止めや神経ブロック注射の効果と注意点
・リハビリテーション:運動療法と物理療法の役割
・装具療法:コルセットなどの使用目的と注意点
・整体院での施術:よし整骨院
・鍼灸治療:痛みの緩和と自然治癒力の向上
・症状の程度と希望する治療法
・治療費用の目安と保険適用
・正しい姿勢と体幹トレーニング
・定期的なメンテナンスと専門家への相談
脊柱管狭窄症とは?手術以外の治療法を選ぶ前に知っておくべきこと
脊柱管狭窄症の基本的な原因と症状
脊柱管狭窄症は、脊柱管が狭くなることで神経が圧迫され、腰痛や足のしびれなどの症状を引き起こす病気です。椎間板ヘルニアや脊椎すべり症などが原因となることもあります。症状を理解し、適切な治療法を選ぶために、まずは病気について深く理解しましょう。
脊柱管狭窄症は、加齢に伴い脊椎の変形が進むことで発症することが多いですが、生まれつき脊柱管が狭い場合や、過去の怪我や手術が原因となることもあります。
症状は、腰痛だけでなく、お尻や足にかけての痛みやしびれ、歩行困難などが現れることがあります。間欠跛行と呼ばれる、歩いているうちに症状が悪化し、休むと楽になるという特徴的な症状もみられます。これらの症状は、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。
脊柱管狭窄症の診断には、レントゲン検査やMRI検査が行われます。レントゲン検査では、脊椎の変形や骨棘の形成などを確認することができます。MRI検査では、脊柱管の狭窄の程度や神経の圧迫状態などを詳細に評価することができます。これらの検査結果をもとに、医師が総合的に判断し、診断を確定します。早期に適切な診断を受け、治療を開始することが重要です。

手術を検討する基準:どんな時に手術が必要になるのか?
症状が重度で日常生活に支障が出ている場合や、保存療法を試しても改善が見られない場合は、手術が検討されることがあります。ただし、手術にはリスクも伴うため、医師と十分に相談し、慎重に判断することが重要です。
具体的には、排尿・排便障害が現れたり、足の麻痺が進行したりする場合には、手術が検討される可能性が高まります。これらの症状は、神経への圧迫が非常に強く、放置すると後遺症が残るリスクがあるためです。また、痛みが激しく、鎮痛剤を使用しても十分にコントロールできない場合や、歩行困難が著しく、日常生活を送ることが困難な場合も、手術が検討されることがあります。
手術の方法には、いくつか種類があります。代表的なものとしては、椎弓切除術や椎弓形成術などがあります。これらの手術は、脊柱管を広げ、神経への圧迫を取り除くことを目的としています。
手術の方法は、患者の状態や症状、年齢などを考慮して、医師が判断します。手術を受ける際には、手術の内容やリスク、術後のリハビリなどについて、医師から十分な説明を受けることが重要です。
手術以外の治療法を選ぶメリット・デメリット
手術を避けることで、体への負担を軽減し、入院期間やリハビリ期間を短縮できる可能性があります。しかし、症状の改善には時間がかかる場合や、効果が限定的な場合もあります。それぞれの治療法のメリットとデメリットを理解し、自分に合った選択をしましょう。
手術以外の治療法のメリットとしては、まず、体への負担が少ないことが挙げられます。手術は、体にメスを入れるため、どうしてもある程度のリスクを伴います。一方、保存療法は、薬物療法やリハビリテーションなど、体に負担の少ない治療法が中心となります。
デメリットとしては、症状の改善に時間がかかる場合があることや、効果が限定的な場合があることが挙げられます。保存療法は、あくまで症状を緩和することを目的とした治療法であり、根本的な原因を取り除くことはできません。
そのため、症状が重度の場合や、神経への圧迫が強い場合には、十分な効果が得られないことがあります。また、効果が現れるまでに時間がかかる場合もあるため、根気強く治療に取り組む必要があります。
保存療法:手術以外の選択肢と効果
薬物療法:痛み止めや神経ブロック注射の効果と注意点
痛み止めは、炎症を抑え、痛みを軽減する効果があります。神経ブロック注射は、痛みを伝える神経を遮断することで、痛みを緩和します。ただし、これらの治療法は一時的な効果しか得られない場合や、副作用のリスクもあるため、医師の指示に従って使用することが重要です。
薬物療法では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やアセトアミノフェンなどが用いられます。NSAIDsは、炎症を抑える効果があり、痛みを軽減します。アセトアミノフェンは、解熱鎮痛効果があり、比較的安全に使用できます。
しかし、NSAIDsは、胃腸障害や腎機能障害などの副作用を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。神経ブロック注射は、局所麻酔薬やステロイドなどを神経の近くに注射することで、痛みを緩和します。効果は比較的早く現れますが、持続時間は限られています。また、感染症や神経損傷などのリスクもあるため、慎重に行う必要があります。
薬物療法は、あくまで症状を緩和することを目的とした治療法であり、根本的な原因を取り除くことはできません。そのため、症状が改善しない場合や、副作用が現れた場合には、他の治療法を検討する必要があります。
リハビリテーション:運動療法と物理療法の役割
リハビリテーションは、筋力や柔軟性を高め、姿勢を改善することで、症状の緩和や機能回復を促します。運動療法では、ストレッチや筋力トレーニングなどを行います。物理療法では、温熱療法や電気刺激療法などを行います。専門家の指導のもと、適切なリハビリテーションを行いましょう。
運動療法は、脊柱管狭窄症の症状を改善するために非常に重要な役割を果たします。ストレッチは、筋肉や関節の柔軟性を高め、可動域を広げる効果があります。これにより、神経への圧迫を軽減し、痛みを緩和することができます。
筋力トレーニングは、腰や腹部の筋肉を強化し、脊椎を安定させる効果があります。これにより、姿勢を改善し、腰椎への負担を軽減することができます。また、有酸素運動は、全身の血行を促進し、筋肉や神経の機能を改善する効果があります。ウォーキングや水泳など、体に負担の少ない運動から始めると良いでしょう。
物理療法は、温熱療法や電気刺激療法などを用いて、痛みを緩和し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。温熱療法は、血行を促進し、筋肉をリラックスさせる効果があります。ホットパックや温泉浴などが一般的です。
電気刺激療法は、神経や筋肉を刺激し、痛みを緩和する効果があります。低周波治療や干渉波治療などが用いられます。リハビリテーションは、専門家の指導のもと、個々の症状や状態に合わせて適切なプログラムを作成し、継続的に行うことが重要です。

装具療法:コルセットなどの使用目的と注意点
コルセットなどの装具は、腰椎を安定させ、負担を軽減する効果があります。しかし、長期間の使用は筋力低下を招く可能性があるため、医師や理学療法士の指導のもと、適切な使用方法を守りましょう。
コルセットは、腰椎を固定し、動きを制限することで、腰椎への負担を軽減します。これにより、痛みを緩和し、症状の悪化を防ぐことができます。
コルセットには、ソフトタイプとハードタイプがあり、症状の程度や活動レベルに合わせて選択されます。ソフトタイプは、比較的柔軟性があり、日常生活での使用に適しています。ハードタイプは、より固定力が高く、重労働やスポーツ時などに適しています。コルセットを使用する際には、適切なサイズを選び、正しい装着方法を守ることが重要です。きつすぎると血行が悪くなり、ゆるすぎると効果が得られません。
長期間コルセットを使用すると、腰や腹部の筋肉が弱くなり、かえって症状が悪化する可能性があります。そのため、コルセットの使用は、痛みが強い時期や、活動時に限定し、できるだけ早期にリハビリテーションを開始し、筋力を回復させることが重要です。医師や理学療法士の指導のもと、適切な使用方法を守り、コルセットに頼りすぎないようにしましょう。
専門家による施術:整体や整骨院でのアプローチ
整体院での施術:よし整骨院の例
よし整骨院では、丁寧なカウンセリングと検査に基づき、一人ひとりの症状に合わせた施術を提供しています。骨盤の歪みを整えたり、筋肉の緊張を緩和したりすることで、症状の改善を目指します。根本改善を目指した施術が特徴です。
整体院では、手技療法を中心に、体の歪みを整え、筋肉や関節のバランスを改善することで、症状の緩和を目指します。脊柱管狭窄症の場合、骨盤や背骨の歪みが神経への圧迫を助長している可能性があるため、これらの歪みを整えることが重要となります。また、周囲の筋肉の緊張を緩和することで、血行を促進し、痛みを軽減する効果も期待できます。
よし整骨院では、まず、丁寧なカウンセリングを行い、患者の症状や生活習慣などを詳しく把握します。次に、姿勢分析や可動域検査などを行い、体の歪みやバランスの状態を評価します。これらの情報をもとに、一人ひとりの症状に合わせた施術プランを作成し、手技療法や物理療法などを組み合わせて施術を行います。施術後には、自宅でできるストレッチやエクササイズなどを指導し、再発予防にも力を入れています。

鍼灸治療:痛みの緩和と自然治癒力の向上
鍼灸治療は、経穴(ツボ)を刺激することで、血行を促進し、痛みを緩和する効果があります。また、自然治癒力を高め、体のバランスを整える効果も期待できます。専門の鍼灸師による施術を受けることで、症状の改善を目指しましょう。
鍼灸治療は、東洋医学に基づいており、体内のエネルギーの流れを整えることで、自然治癒力を高めることを目的としています。脊柱管狭窄症の場合、腰や足の経絡の流れが滞っていることが多いため、これらの経絡上のツボを刺激することで、血行を促進し、痛みを緩和します。また、筋肉の緊張を和らげ、関節の可動域を広げる効果も期待できます。
鍼灸治療では、非常に細い鍼を使用するため、痛みはほとんどありません。また、お灸は、温熱刺激を与えることで、血行を促進し、筋肉をリラックスさせる効果があります。鍼灸治療の効果は、個人差がありますが、継続的に治療を受けることで、症状の改善や再発予防に効果が期待できます。鍼灸治療を受ける際には、必ず専門の鍼灸師に相談し、適切な施術を受けてください。

治療法の選び方:症状とライフスタイルに合わせた選択
症状の程度と希望する治療法
症状の程度や、手術に対する考え方によって、最適な治療法は異なります。医師や専門家と相談し、自分の症状やライフスタイルに合わせた治療法を選びましょう。
脊柱管狭窄症の治療法は、症状の程度や患者の希望、年齢、全身状態などによって異なります。軽度の症状であれば、薬物療法やリハビリテーションなどの保存療法で改善することが期待できます。しかし、症状が重度で、日常生活に支障をきたす場合には、手術が必要となることもあります。手術には、神経への圧迫を取り除く効果がありますが、体に負担がかかることや、合併症のリスクがあることも考慮する必要があります。
治療法を選ぶ際には、医師や専門家と十分に相談し、それぞれの治療法のメリットとデメリットを理解した上で、自分に合った選択をすることが重要です。また、治療だけでなく、生活習慣の改善や再発予防にも積極的に取り組むことが、症状の改善につながります。
治療費用の目安と保険適用
治療法によって、費用は大きく異なります。保険が適用される治療法もあれば、自費診療となる治療法もあります。事前に費用を確認し、無理のない範囲で治療を進めましょう。
脊柱管狭窄症の治療費は、治療法によって大きく異なります。薬物療法やリハビリテーションなどの保存療法は、一般的に保険が適用されるため、比較的費用を抑えることができます。しかし、手術が必要となった場合には、入院費用や手術費用などがかかるため、高額になることがあります。また、再生医療などの先進医療は、自費診療となる場合が多く、さらに高額になることがあります。
治療費を抑えるためには、まず、保険が適用される治療法を選択することが重要です。また、高額療養費制度を利用することで、自己負担額を軽減することができます。高額療養費制度は、1ヶ月の医療費が一定額を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。事前に費用を確認し、無理のない範囲で治療を進めるようにしましょう。
治療後の生活:再発予防のためにできること
正しい姿勢と体幹トレーニング
正しい姿勢を保ち、体幹を鍛えることで、腰椎への負担を軽減し、再発を予防することができます。日頃から姿勢に気を配り、無理のない範囲で体幹トレーニングを行いましょう。
正しい姿勢を保つことは、脊柱管狭窄症の再発予防において非常に重要です。猫背などの悪い姿勢は、腰椎への負担を増大させ、神経への圧迫を助長する可能性があります。正しい姿勢とは、耳、肩、股関節が一直線上に並び、背骨が自然なS字カーブを描いている状態です。日頃から、姿勢に気を配り、長時間同じ姿勢でいることを避け、適度な休憩を挟むようにしましょう。
体幹トレーニングは、腰や腹部の筋肉を強化し、脊椎を安定させる効果があります。体幹トレーニングを行うことで、腰椎への負担を軽減し、再発を予防することができます。プランクや腹筋運動、背筋運動など、様々な種類の体幹トレーニングがありますが、無理のない範囲で、継続的に行うことが重要です。

定期的なメンテナンスと専門家への相談
治療後も、定期的に専門家の診察を受け、状態をチェックしてもらうことが重要です。症状が悪化する前に、適切なアドバイスを受け、再発を予防しましょう。
脊柱管狭窄症は、一度症状が改善しても、再発する可能性のある病気です。そのため、治療後も、定期的に専門家の診察を受け、状態をチェックしてもらうことが重要です。定期的な診察では、症状の再発や悪化の兆候を早期に発見し、適切な対応を行うことができます。また、生活習慣や運動療法などについて、専門家からアドバイスを受けることで、再発予防に役立てることができます。
症状が悪化する前に、早めに専門家に相談することが重要です。自己判断で放置すると、症状が悪化し、治療が困難になる可能性があります。定期的なメンテナンスと専門家への相談を通じて、再発を予防し、健康な生活を維持しましょう。
まとめ:手術以外の選択肢を知り、前向きな治療を
脊柱管狭窄症には、手術以外にも様々な治療法があります。それぞれの治療法のメリットとデメリットを理解し、自分に合った治療法を選ぶことで、症状の緩和や機能回復を目指すことができます。諦めずに、前向きな気持ちで治療に取り組みましょう。
脊柱管狭窄症は、決して治らない病気ではありません。手術以外の治療法も多く存在し、適切な治療を受けることで、症状を改善し、快適な生活を送ることができます。まずは、自分の症状を正しく理解し、医師や専門家と相談しながら、最適な治療法を見つけることが重要です。そして、治療だけでなく、生活習慣の改善や再発予防にも積極的に取り組むことで、より効果的な治療が期待できます。
脊柱管狭窄症と診断されても、決して悲観することはありません。前向きな気持ちで治療に取り組み、諦めずに症状の改善を目指しましょう。あなたに合った治療法がきっと見つかるはずです。そして、その治療を通して、より健康で豊かな生活を送ることができるでしょう。




