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脊柱管狭窄症の狭窄した部分は整体でよくなるのか?よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院が解説

  • 執筆者の写真: よし 整骨院
    よし 整骨院
  • 2022年6月26日
  • 読了時間: 11分

更新日:6月4日


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【結論】脊柱管狭窄症の「狭窄自体(骨の変形)」は整体では治りません。ただし、筋肉や神経、関節の動きを整えることで、痛みやしびれなどの症状が改善されるケースは多くあります。


特に「手術を避けたい」「画像診断と症状が一致しない」といった方には、整体という選択肢が有効です。

脊柱管狭窄症による痛みやしびれに悩んでいませんか?


「整体でよく脊柱管狭窄症治ったって聞くけど、骨が狭くなっている部分は良くなってるの?」とか「整体で脊柱管狭窄は良くなりますか?」という質問がよくあります。


ではなぜ、狭窄症で脊柱管の神経が狭窄されているにも関わらず、整体で狭窄症の症状が軽減、まったく痛くなくなる、改善するのでしょうか?


その答えを整形外科で8年間勤務した、医療系国家資格者が詳しく解説します!



この記事の監修者情報

記事の監修者の顔
吉原 稔

資格:柔道整復師 (整骨院を開業できる国家資格)

柔道整復師専科教員(大学、専門学校の柔道整復師科で講義することができる資格)

NSCA CSCS(全米ストレングス・コンディショニングスペシャリスト)

経歴

2010~2015年 医療法人堺整形外科医院 福岡スポーツクリニック

2015~2017年 医療法人TSC タケダスポーツクリニック

2018~現在 よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院



2014~2017年 福岡医療専門学校 非常勤講師

2015~2023年 九州医療専門学校 非常勤講師

2024~現在   福岡医健・スポーツ専門学校 非常勤講師




脊柱管狭窄症とは?症状と原因をわかりやすく解説


脊柱管狭窄症の基本的な症状

脊柱管狭窄症は、背骨の中にある脊柱管という神経の通り道が狭くなることで、神経が圧迫され、さまざまな症状を引き起こす病気です。主な症状としては、腰痛、足のしびれや痛み、間欠跛行(かんけつはこう)などが挙げられます。


間欠跛行とは、歩行中に足の痛みやしびれが強くなり、歩けなくなる状態のことです。しかし、少し休むと症状が緩和され、再び歩けるようになります。この症状は、脊柱管狭窄症の典型的な症状と言えるでしょう。症状の程度は人それぞれで、軽いしびれ程度の場合もあれば、歩行困難になるほど重症化する場合もあります。


日常生活に支障をきたす場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。早期の診断と適切な治療により、症状の進行を遅らせ、QOL(生活の質)を維持することが可能です。自己判断で放置せず、専門医の診察を受けるようにしましょう。



狭窄症のイラスト

脊柱管狭窄症の原因

脊柱管狭窄症の主な原因は、加齢に伴う脊椎の変形です。長年の生活習慣や姿勢の悪さなどが積み重なり、椎間板の変性、靭帯の肥厚、骨棘(こつきょく)の形成などが起こり、脊柱管が狭窄します。これらの変化は、神経を圧迫し、痛みやしびれなどの症状を引き起こします。


また、先天的に脊柱管が狭い場合や、過去の怪我や手術の影響で脊柱管が狭くなることもあります。さらに、姿勢の悪さや長時間の立ち仕事、重労働なども脊柱管狭窄症のリスクを高める要因となります。特に、中高年の方で、腰痛や足のしびれを感じる場合は、脊柱管狭窄症の可能性を考慮し、早めに専門医に相談することが大切です。


適切な診断と治療により、症状の進行を抑え、快適な生活を送ることが可能です。日々の生活習慣を見直し、予防に努めることも重要です。


お尻から足かけての痛みがある女性


脊柱管狭窄症の好発年齢と性別

脊柱管狭窄症は、一般的に50代以上の中高年に多く見られる疾患です。加齢に伴う脊椎の変形が主な原因であるため、年齢を重ねるごとに発症リスクが高まります。ただし、若い世代でも、先天的な脊柱管の狭さや、過去の怪我などが原因で発症するケースもあります。性別による発症率に大きな差はありませんが、一般的には男性の方がやや多い傾向があります。


これは、男性の方が重労働に従事する割合が高く、腰に負担がかかりやすいことが一因と考えられます。しかし、近年では女性の社会進出が進み、重労働に従事する女性も増えているため、今後は女性の発症率も増加する可能性があります。


いずれにしても、50代以上で腰痛や足のしびれを感じる場合は、年齢のせいだと自己判断せず、専門医の診察を受けることが重要です。早期発見と適切な治療により、症状の進行を遅らせ、健康的な生活を維持することが可能です。


なぜ、狭窄は治らないのに、症状が改善するのか?


整体のメリットとデメリット

整体は、体の歪みを整え、筋肉や関節の動きを改善することで、症状の緩和を目指す施術です。脊柱管狭窄症の場合、整体によって筋肉の緊張が和らぎ、血行が促進されることで、痛みやしびれの軽減効果が期待できます。


特に、腰周りや股関節周りの筋肉を緩めることで、神経への圧迫を緩和し、症状の改善につながる可能性があります。また、姿勢の改善や体のバランスを整えることで、腰への負担を軽減し、症状の悪化を防ぐ効果も期待できます。しかし、整体は、脊柱管の狭窄そのものを改善するものではありません。あくまで症状の緩和を目的とした施術であることを理解しておく必要があります。




理由①:「神経・関節・筋肉の動きが改善されるから」

脊柱管狭窄症は、腰の神経の通り道が狭くなって神経が圧迫されることで、腰~お尻~脚にかけて痛みやしびれが出る疾患です。しかし、神経が「押しつぶされている」だけでなく、以下のような問題が隠れていることが多いのです:

  • 腰椎の関節の動きの低下

  • 周囲の筋肉の過緊張

  • 神経自体や神経の膜の「滑走障害」(動きが悪い状態)

これらを手技療法や筋膜リリースで整えることで、症状が軽減されるのです。



理由②:「“狭窄”ではなく、他の原因から来ている症状だったケース」

MRIで「脊柱管狭窄症」と言われたとしても、実際には筋肉や関節の硬さ、骨盤や姿勢のゆがみが原因で起きていることもあります。

実際、MRIで明らかに狭窄があるのに、無症状の方も非常に多くいます。

つまり:

  • 狭窄=症状、ではない

  • 症状の本当の原因は別にあるかもしれない

この「見極め」こそが、我々治療家の役割です。





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整体以外の脊柱管狭窄症の治療法

脊柱管狭窄症の治療法は、症状の程度や患者様の状態によって異なります。一般的には、整形外科での保存療法と手術療法が選択されます。


保存療法では、薬物療法(鎮痛剤、湿布、神経障害性疼痛治療薬など)、神経ブロック注射、リハビリテーションなどが行われます。薬物療法は、痛みや炎症を抑える効果がありますが、副作用に注意が必要です。神経ブロック注射は、神経の痛みを遮断する効果がありますが、一時的な効果であることが多いです。


リハビリテーションは、筋肉を強化し、関節の可動域を広げることで、症状の緩和を目指します。


手術療法は、保存療法で効果が得られない場合や、症状が重症化している場合に手術が必要になることもあります

  • 排尿障害

  • 強い筋力低下

  • 歩行困難

このような症状がある場合は、手術を前向きに検討すべきです。

しかし、多くの方はそこまでではなく、「痛みやしびれで生活に支障がある」「何とか手術を回避したい」と思っているのではないでしょうか?

私たちは手術を否定するわけではありません。ただ、「他の選択肢がある」ということを知っていただきたいのです。



脊柱管狭窄症の予防と生活習慣の改善


正しい姿勢を心がける

脊柱管狭窄症の予防には、日頃から正しい姿勢を心がけることが非常に重要です。悪い姿勢は、腰に過剰な負担をかけ、脊柱管の狭窄を進行させる原因となります。立っている時は、背筋を伸ばし、顎を引いて、お腹を軽く引っ込めるように意識しましょう。


座っている時は、椅子に深く腰掛け、背もたれに背中をしっかりとつけ、膝が90度に曲がるように調整しましょう。長時間同じ姿勢を続けることは避け、こまめに休憩を取り、ストレッチなどで体を動かすようにしましょう。特に、デスクワークの方は、1時間に1回程度は立ち上がり、軽い運動やストレッチを行うことがおすすめです。


また、猫背にならないように注意し、パソコンのモニターの位置を調整するなど、作業環境を整えることも大切です。正しい姿勢を保つことで、腰への負担を軽減し、脊柱管狭窄症の予防につながります。日々の生活の中で、意識的に姿勢を正すように心がけましょう。

脊柱管狭窄症の人がなる姿勢の例

適正体重を維持する

肥満は、腰への負担を増大させ、脊柱管狭窄症のリスクを高める要因となります。体重が増加すると、腰椎にかかる負荷が増え、椎間板や関節への負担が大きくなります。これにより、脊柱管の狭窄が進行しやすくなり、症状が悪化する可能性があります。


適正体重を維持することは、脊柱管狭窄症の予防において非常に重要です。バランスの取れた食事を心がけ、摂取カロリーを消費カロリー以下に抑えるようにしましょう。また、適度な運動を取り入れることで、脂肪燃焼を促進し、筋肉を強化することができます。


ウォーキング、ジョギング、水泳などの有酸素運動は、脂肪燃焼に効果的です。腹筋や背筋などの体幹を鍛える筋力トレーニングは、腰を支える力を高め、腰への負担を軽減します。食事と運動の両面からアプローチすることで、適正体重を維持し、脊柱管狭窄症のリスクを低減することができます。日々の生活習慣を見直し、健康的な体重を維持するように心がけましょう。



ストレッチと筋力トレーニング

ストレッチと筋力トレーニングは、脊柱管狭窄症の予防と症状の緩和に効果的な手段です。ストレッチは、腰や股関節周りの筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げる効果があります。これにより、神経への圧迫を緩和し、痛みやしびれの軽減につながります。


特におすすめのストレッチは、ハムストリングスのストレッチ、股関節のストレッチ、腰の回旋ストレッチなどです。


筋力トレーニングは、腹筋や背筋などの体幹を鍛え、腰を支える力を高める効果があります。これにより、腰への負担を軽減し、姿勢を改善することができます。特におすすめの筋力トレーニングは、プランク、腹筋運動、背筋運動などです。


ストレッチと筋力トレーニングは、毎日継続して行うことが重要です。無理のない範囲で、少しずつ運動量を増やしていくようにしましょう。運動を行う際は、正しいフォームで行うように注意し、痛みを感じたらすぐに中止しましょう。専門家の指導を受けることで、より効果的かつ安全に運動を行うことができます。




ハムストリングス ストレッチ


股関節ストレッチ


殿筋ストレッチ



まとめ:脊柱管狭窄症の症状緩和には、整体と生活習慣の見直しが重要


脊柱管狭窄症は、腰痛や足のしびれなど、日常生活に大きな支障をきたす疾患です。症状の緩和には、整体によるアプローチと、日々の生活習慣の見直しが重要となります。整体は、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、痛みやしびれの軽減効果が期待できます。


しかし、脊柱管の狭窄そのものを改善するものではないため、症状の緩和が主な目的となります。生活習慣の見直しでは、正しい姿勢を心がけ、適正体重を維持し、ストレッチや筋力トレーニングを継続することが重要です。


これらの生活習慣の改善は、腰への負担を軽減し、脊柱管狭窄症の進行を遅らせる効果があります。痛みが強い場合や、症状が悪化する場合は、自己判断で放置せず、医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。


早期の診断と適切な治療により、症状の進行を遅らせ、QOL(生活の質)を維持することが可能です。佐賀県佐賀市にお住まいの方は、よし姿勢&スポーツ整骨院整体院にご相談ください。患者様一人ひとりの症状に合わせた、きめ細やかな治療を提供することで、QOL(生活の質)の向上をサポートします。



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よくあるQ&A


Q1. 脊柱管狭窄症は整体で本当に治るのですか?


A. 狭窄そのもの(骨の形状の変化)は整体では変わりませんが、筋肉や関節、神経の動きを整えることで痛みやしびれの症状が軽減・改善されるケースは多くあります。手術以外の選択肢として有効な場合もあります。


Q2. 整体を受けると狭くなった脊柱管は広がるの?


A. レントゲンやMRIで見える脊柱管の幅が物理的に広がることはほとんどありません。ただし、神経の周囲の筋肉や膜の滑走性が改善することで、神経の圧迫が緩和され症状が軽くなることがあります。


Q3. 脊柱管狭窄症に整体が向いている人の特徴は?


A. 歩くと足がしびれる・休むと楽になる間欠跛行があるが、手術は避けたいという方や、MRIでは狭窄があるが症状が軽度~中等度の方に向いています。その他の要因(筋肉・関節の硬さ)が症状の原因となっているケースにも有効です。


Q4. 整体で治らない脊柱管狭窄症のサインは?


A. 排尿・排便の障害、足の筋力低下、感覚麻痺が強い場合は、整体ではなく手術が検討される段階です。これらの症状がある場合はまず医療機関で精査が必要です。


Q5. 整体で効果が出るまでの回数や期間は?


A. 軽度であれば数回の施術で症状の軽減が見られることもありますが、多くの方は1~3ヶ月、5~10回程度の通院で変化を実感されるケースが多いです。状態や年齢、生活習慣により個人差があります。


Q6. 病院で「手術しかない」と言われたのですが、それでも整体は可能ですか?


A. はい。当院では医師から手術を勧められた後でも、実際に整体で症状が改善された方もいらっしゃいます。ただし重度の神経障害がある場合は病院との連携をとって判断します。


Q7. 自分の症状が整体の対象かどうか判断できません。相談だけでも可能ですか?


A. もちろん可能です。当院では無料LINE相談も実施しています。まずはお気軽に「自分は整体の対象になるか?」をご相談ください。


出典(間接引用)

オムロン

腰部脊柱管狭窄症とは?原因と痛み・しびれの症状







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