膝のヒアルロン酸注射は効く?効果・期間を徹底解説
- 6月18日
- 読了時間: 11分

「膝の痛みにヒアルロン酸注射って本当に効くの?」 「効果があるなら、どれくらいの期間、費用がかかるんだろう?」 膝の痛みで悩んでいる方は、ヒアルロン酸注射について様々な疑問をお持ちかもしれません。この記事では、ヒアルロン酸注射の効果や期間について詳しく解説し、あなたの疑問を解消します。さらに、ヒアルロン酸注射以外の治療法についてもご紹介します。
整形外科で8年間勤務して、専門学校で非常勤講師をしながら整骨院,整体院をしている医療従事者が詳しく解説します。
この記事の監修者情報

資格:柔道整復師 (整骨院を開業できる国家資格)
柔道整復師専科教員(大学、専門学校の柔道整復師科で講義することができる資格)
NSCA CSCS(全米ストレングス・コンディショニングスペシャリスト)
経歴
2010~2015年 医療法人堺整形外科医院 福岡スポーツクリニック
2015~2017年 医療法人TSC タケダスポーツクリニック
2018~現在 よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院
2014~2017年 福岡医療専門学校 非常勤講師
2015~2023年 九州医療専門学校 非常勤講師
2024~現在 福岡医健・スポーツ専門学校 非常勤講師
目次
・ヒアルロン酸注射の基本的な仕組み
・期待できる効果:痛みの緩和と可動域の改善
・効果が現れるまでの期間と持続期間
・メリット:手軽さと比較的少ない副作用
・デメリット:効果は一時的、根本治療にはならない
・国際的な基準では推奨度が低い場合も
・PRP療法:自己血液を活用した再生医療
・培養幹細胞治療:皮下脂肪由来の幹細胞
・運動療法との組み合わせで効果アップ
・一般的な治療の流れ
・医療機関選びのポイント
ヒアルロン酸注射とは?その効果とメカニズム
ヒアルロン酸注射の基本的な仕組み
ヒアルロン酸は、関節液の主成分の一つであり、軟骨を保護し、関節の動きを滑らかにする上で非常に重要な役割を果たしています。
変形性膝関節症などの疾患により関節内のヒアルロン酸が減少すると、膝の痛みや炎症を引き起こしやすくなります。
ヒアルロン酸注射は、この不足したヒアルロン酸を関節内に補充することで、痛みを和らげ、関節の機能を改善することを主な目的としています。
この治療法は、膝の痛みを抱える多くの患者さんにとって、比較的簡便で効果的な選択肢となり得ます。ヒアルロン酸を補充することで、関節の潤滑性が高まり、炎症が抑制されることが期待されます。
しかし、ヒアルロン酸注射は、変形性膝関節症の根本的な原因を治療するものではないため、症状の緩和を目的とした対症療法であることを理解しておく必要があります。
治療の効果や持続期間には個人差があり、患者さんの状態や症状の程度によって適切な治療計画を立てることが重要です。
期待できる効果:痛みの緩和と可動域の改善
ヒアルロン酸注射によって、膝の痛みが軽減され、歩行や階段の上り下りなどの日常動作が楽になることが期待できます。痛みが和らぐことで、活動範囲が広がり、生活の質(QualityofLife)が向上する可能性もあります。
また、関節の動きがスムーズになることで、可動域が広がり、より活動的な生活を送れるようになることが期待されます。
痛みが軽減されることで、運動療法やリハビリテーションにも積極的に取り組めるようになり、膝関節の機能回復をさらに促進することが可能です。
ただし、効果の程度や持続期間には個人差があるため、過度な期待は禁物です。医師と十分に相談し、治療の目的や期待できる効果について理解しておくことが重要です。
ヒアルロン酸注射は、あくまで症状の緩和を目的とした治療法であり、変形性膝関節症の進行を止めるものではないことを理解しておく必要があります。

効果が現れるまでの期間と持続期間
ヒアルロン酸注射の効果が現れるまでの期間には個人差がありますが、一般的には数日から1週間程度で効果を感じ始める方が多いようです。
ただし、効果の感じ方には個人差があり、すぐに効果を実感できる方もいれば、数回の注射を繰り返すことで徐々に効果が現れる方もいます。
効果の持続期間も個人差や症状の程度によって異なりますが、数週間から数ヶ月程度が目安となります。効果が持続する期間は、ヒアルロン酸の種類や量、患者さんの年齢や活動レベルなどによって左右されます。
効果が薄れてきたと感じたら、医師に相談して追加の注射を検討することが可能です。ただし、ヒアルロン酸注射は、繰り返し行うことで効果が薄れる可能性があるため、注意が必要です。
効果を持続させるためには、適切な運動療法や生活習慣の改善も重要です。膝関節を支える筋肉を強化したり、体重をコントロールしたりすることで、関節への負担を軽減し、ヒアルロン酸注射の効果を長持ちさせることができます。
ヒアルロン酸注射のメリット・デメリット
メリット:手軽さと比較的少ない副作用
ヒアルロン酸注射は、注射だけで治療が完結するため、手術に比べて体への負担が少ないのが大きなメリットです。入院の必要もなく、外来で短時間で治療を受けることができます。
また、副作用も比較的少ないとされています。主な副作用としては、注射部位の痛みや腫れ、発赤などが挙げられますが、これらの症状は一時的なもので、通常は数日以内に自然に治まります。
ただし、まれにアレルギー反応や感染症などの重篤な副作用が起こる可能性もあります。
ヒアルロン酸注射は、比較的安全な治療法ではありますが、リスクが全くないわけではありません。治療を受ける前に、医師から十分な説明を受け、リスクについて理解しておくことが重要です。
また、基礎疾患やアレルギー体質のある方は、事前に医師に相談しておく必要があります。
デメリット:効果は一時的、根本治療にはならない
ヒアルロン酸注射の効果は一時的であり、変形性膝関節症の進行を止めるものではありません。そのため、痛みが再発する可能性があり、根本的な治療が必要となる場合もあります。
ヒアルロン酸注射は、あくまで症状の緩和を目的とした治療法であり、変形性膝関節症の原因そのものを治療するものではありません。
そのため、ヒアルロン酸注射の効果が薄れてくると、再び痛みを感じるようになることがあります。痛みが再発した場合は、再度ヒアルロン酸注射を受けるか、他の治療法を検討する必要があります。
変形性膝関節症の根本的な治療法としては、手術療法(人工関節置換術など)や再生医療(PRP療法、幹細胞治療など)が挙げられます。
ヒアルロン酸注射は、これらの治療法までのつなぎとして、または、手術を希望しない場合の選択肢として用いられることが多いです。
国際的な基準では推奨度が低い場合も
国際的なガイドラインによっては、ヒアルロン酸注射の推奨度が低い場合もあります。これは、研究によって効果にばらつきがあるためです。
一部の研究では、ヒアルロン酸注射がプラセボ(偽薬)と比較して、わずかな効果しか認められないという結果も報告されています。
しかし、痛みの緩和効果を実感する方も多く、個々の状態に合わせて検討することが重要です。ヒアルロン酸注射は、全ての人に効果があるわけではありませんが、特定の患者さんにとっては、有効な治療法となり得ます。
医師は、患者さんの状態や症状、年齢、活動レベルなどを考慮し、ヒアルロン酸注射が適切かどうかを判断します。
また、ヒアルロン酸注射以外の治療法も検討し、患者さんと相談しながら最適な治療計画を立てることが重要です。
治療法を選択する際には、エビデンス(科学的根拠)だけでなく、患者さんの意向や希望も尊重する必要があります。
ヒアルロン酸注射以外の治療法:PRP療法や培養幹細胞治療
PRP療法:自己血液を活用した再生医療
PRP療法は、患者自身の血液から血小板を取り出し、濃縮して患部に注入する治療法です。血小板には成長因子が含まれており、組織の修復を促進する効果が期待できます。
PRP療法は、変形性膝関節症だけでなく、靭帯損傷や腱炎などの治療にも用いられています。
PRP療法は、自己血液を使用するため、アレルギー反応や感染症のリスクが低いというメリットがあります。
ただし、効果の程度や持続期間には個人差があり、ヒアルロン酸注射と同様に、根本的な治療法ではありません。
PRP療法は、比較的新しい治療法であり、まだ十分なエビデンスが確立されていません。治療を受ける前に、医師から十分な説明を受け、リスクとベネフィットについて理解しておくことが重要です。
PRP療法は、ヒアルロン酸注射の効果が不十分な場合や、手術を避けたい場合の選択肢として検討されることがあります。
培養幹細胞治療:皮下脂肪由来の幹細胞
培養幹細胞治療は、患者自身の皮下脂肪から幹細胞を取り出し、培養して増やしてから患部に注入する治療法です。幹細胞には、組織を修復したり、炎症を抑えたりする効果が期待できます。
培養幹細胞治療は、PRP療法と同様に、再生医療の一種であり、変形性膝関節症の治療に用いられています。
培養幹細胞治療は、患者自身の細胞を使用するため、拒絶反応のリスクが低いというメリットがあります。
ただし、培養幹細胞治療は、PRP療法よりもさらに新しい治療法であり、まだ十分なエビデンスが確立されていません。治療費も高額になる傾向があります。
培養幹細胞治療は、他の治療法で効果が得られなかった場合や、より根本的な治療を希望する場合の選択肢として検討されることがあります。
治療を受ける前に、医師から十分な説明を受け、リスクとベネフィットについて理解しておくことが重要です。
運動療法との組み合わせで効果アップ
ヒアルロン酸注射の効果を最大限に引き出すためには、適切な運動療法との組み合わせが重要です。
筋力トレーニングやストレッチなどを行うことで、膝関節を支える筋肉を強化し、関節の安定性を高めることができます。
運動療法は、膝関節の可動域を広げ、痛みを軽減する効果も期待できます。
ヒアルロン酸注射と運動療法を組み合わせることで、相乗効果が期待でき、より効果的な治療が可能です。
運動療法は、専門家の指導のもとで行うことが望ましいです。理学療法士や作業療法士などの専門家は、患者さんの状態に合わせた適切な運動プログラムを作成し、安全かつ効果的に運動療法を進めることができます。
運動療法は、ヒアルロン酸注射の効果を持続させるためにも重要です。定期的な運動習慣を身につけることで、膝関節の機能を維持し、痛みの再発を予防することができます。

ヒアルロン酸注射の費用と治療の流れ
一般的な治療の流れ
ヒアルロン酸注射の一般的な治療の流れは、問診、診察、注射、経過観察となります。
まず、医師が膝の状態を詳しく診察し、ヒアルロン酸注射が適切かどうかを判断します。問診では、痛みの程度や症状、既往歴、アレルギーの有無などを確認します。
診察では、膝関節の可動域や腫れ、圧痛などを調べます。
ヒアルロン酸注射が適切と判断された場合は、注射を行います。注射は、通常、数分程度で完了します。
注射後には、しばらくの間、安静にする必要があります。注射部位を圧迫したり、激しい運動をしたりすることは避けましょう。
経過観察では、注射後の状態を確認し、副作用の有無などをチェックします。
ヒアルロン酸注射の効果や持続期間には個人差があるため、定期的に医師の診察を受けることが重要です。
医療機関選びのポイント
ヒアルロン酸注射を受ける医療機関を選ぶ際には、整形外科専門医が在籍しているか、ヒアルロン酸注射の実績が豊富か、治療法について詳しく説明してくれるかなどを確認することが大切です。
整形外科専門医は、膝関節の疾患に関する専門的な知識と経験を持っており、適切な診断と治療を行うことができます。
ヒアルロン酸注射の実績が豊富な医療機関は、安全かつ効果的に治療を行うためのノウハウを持っています。
治療法について詳しく説明してくれる医療機関は、患者さんの不安を解消し、安心して治療を受けることができます。
医療機関を選ぶ際には、インターネットや口コミなどを参考にすることもできます。
複数の医療機関を受診し、医師と十分に相談した上で、自分に合った医療機関を選びましょう。
医療機関の雰囲気やスタッフの対応なども、医療機関選びの重要なポイントとなります。

まとめ:膝の痛みに合わせて最適な治療を選びましょう
ヒアルロン酸注射は、膝の痛みを和らげる効果が期待できる治療法ですが、効果は一時的であり、根本的な治療にはなりません。
PRP療法や培養幹細胞治療などの再生医療も選択肢に入れることで、より効果的な治療が期待できます。
膝の痛みで悩んでいる方は、専門医に相談し、ご自身の状態に合わせた最適な治療法を選択しましょう。
治療法を選択する際には、医師の説明をよく聞き、リスクとベネフィットを理解した上で、納得のいく治療法を選ぶことが大切です。
また、治療だけでなく、生活習慣の改善や運動療法なども取り入れることで、膝関節の機能を維持し、痛みの再発を予防することができます。
膝の痛みは、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。早めに専門医に相談し、適切な治療を受けることで、快適な生活を取り戻しましょう。
あきらめずに、根気強く治療に取り組むことが重要です。
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