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五十肩で病院に行くタイミングとは?症状とセルフチェック、治療法を解説

  • 4月26日
  • 読了時間: 12分
五十肩治療アイキャッチ

五十肩(肩関節周囲炎)は、ある日突然肩に激しい痛みが走る、腕が上がらないといった症状が現れる疾患です。この記事では、五十肩の症状や原因、病院を受診する適切なタイミング、治療法などを整形外科で8年間勤務して、専門学校で非常勤講師をしながら整骨院,整体院をしている医療従事者が詳しく解説します。


この記事の監修者情報

記事の監修者の顔
吉原 稔

資格:柔道整復師 (整骨院を開業できる国家資格)

柔道整復師専科教員(大学、専門学校の柔道整復師科で講義することができる資格)

NSCA CSCS(全米ストレングス・コンディショニングスペシャリスト)

経歴

2010~2015年 医療法人堺整形外科医院 福岡スポーツクリニック

2015~2017年 医療法人TSC タケダスポーツクリニック

2018~現在 よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院



2014~2017年 福岡医療専門学校 非常勤講師

2015~2023年 九州医療専門学校 非常勤講師

2024~現在   福岡医健・スポーツ専門学校 非常勤講師


目次

・五十肩の初期症状:痛みと可動域の制限

・自己チェックで早期発見:五十肩の可能性をチェック

・早期対応のメリット:痛みの軽減と機能回復

・加齢による組織の変性:五十肩の主な原因

・生活習慣と五十肩:姿勢や運動不足の影響

・その他のリスク要因:糖尿病や甲状腺疾患との関連性

・痛みで日常生活に支障がある場合

・自己流のケアで改善しない場合

・整形外科を受診する

・保存療法:薬物療法、リハビリテーション、注射

・手術療法:関節鏡手術

早期発見と適切な治療で、五十肩の苦痛から解放されましょう


五十肩の初期症状を見逃さないで!自己チェックと早期対応の重要性


五十肩の初期症状:痛みと可動域の制限


五十肩の初期段階において、最も顕著な症状は肩の痛みと可動域の制限です。痛みは、最初は軽度で、肩を動かした際に違和感を感じる程度かもしれません。


しかし、徐々に痛みが増し、特に夜間や安静時にも痛みを感じるようになることがあります。この痛みは、肩関節周囲の炎症が原因であることが多く、放置すると慢性化する可能性があります。


また、五十肩の初期症状として、肩の可動域が徐々に狭まっていくことが挙げられます。腕を上げたり、後ろに回したりする動作が困難になり、日常生活に支障をきたすことがあります。


例えば、服を着替える、髪を洗う、物を取るなどの動作がスムーズに行えなくなることがあります。可動域の制限は、痛みとともに進行することが多く、早期の対応が重要です。


これらの症状に気づいたら、早めに専門医に相談し、適切な治療を受けることをお勧めします。早期の診断と治療により、症状の悪化を防ぎ、肩の機能を回復させることが期待できます。


肩を痛めている図


自己チェックで早期発見:五十肩の可能性をチェック


五十肩の早期発見には、日頃からの自己チェックが非常に重要です。以下のような項目を参考に、ご自身の肩の状態を確認してみましょう。


1.腕を真上に上げられますか?

2. 背中に手を回せますか?

3. 夜間に肩の痛みで目が覚めますか?

4.肩を動かすと、特定の場所に痛みを感じますか?

5.日常生活で、肩の動きに不自由を感じることはありますか?


これらの質問に「はい」と答える項目が多いほど、五十肩の可能性が高まります。特に、複数の項目に該当する場合は、早めに医療機関を受診することをお勧めします。


早期発見と適切な対応が、五十肩の改善には不可欠です。



早期対応のメリット:痛みの軽減と機能回復


五十肩は、放置すると症状が慢性化し、日常生活に大きな影響を及ぼす可能性があります。早期に対応することで、痛みの軽減と肩の機能回復が期待できます。早期治療のメリットは多岐にわたりますが、主なものとして以下の点が挙げられます。


1.痛みの軽減:早期に適切な治療を受けることで、炎症を抑え、痛みを軽減することができます。痛み止めや湿布などの薬物療法、リハビリテーション、注射などの治療法があります。


2.可動域の改善:早期にリハビリテーションを行うことで、肩の可動域を広げることができます。ストレッチや運動療法など、専門家のアドバイスに基づいた適切なリハビリテーションが重要です。


3.日常生活の質の向上:痛みが軽減し、肩の機能が回復することで、日常生活の質が向上します。服を着替える、物を取る、家事をするなどの動作が楽になり、快適な生活を送ることができます。


4.手術の回避:早期に適切な治療を受けることで、手術を回避できる可能性が高まります。保存療法で症状が改善しない場合に手術が検討されますが、早期からの積極的な治療により、手術を回避できることがあります。


これらのメリットを享受するためにも、五十肩の初期症状に気づいたら、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。



五十肩の原因とは?加齢だけではないリスク要因


加齢による組織の変性:五十肩の主な原因


五十肩の最も一般的な原因は、加齢に伴う肩関節周囲の組織の変性です。具体的には、腱板、関節包、靭帯などの組織が、長年の使用によって徐々に硬くなり、柔軟性を失っていきます。


これらの組織が硬くなると、肩関節の動きが制限され、炎症を起こしやすくなります。炎症が起こると、痛みが生じ、さらに肩の動きが悪くなるという悪循環に陥ります。


四十肩、五十肩の病態の図

加齢による組織の変性は、避けられない自然な現象ですが、生活習慣やその他の要因によって、その進行を早める可能性があります。


例えば、運動不足や不適切な姿勢は、肩関節周囲の血行を悪くし、組織の柔軟性を低下させる可能性があります。また、過去の肩の怪我や手術も、五十肩のリスクを高める要因となります。


加齢による組織の変性は、五十肩の主な原因ではありますが、それだけが原因ではありません。他のリスク要因と組み合わさることで、五十肩の発症リスクが高まることがあります。


そのため、日頃から肩のケアを心がけ、リスク要因を避けるようにすることが重要です。



生活習慣と五十肩:姿勢や運動不足の影響


生活習慣は、五十肩の発症に大きな影響を与える可能性があります。特に、姿勢の悪さや運動不足は、肩関節周囲の組織に負担をかけ、五十肩のリスクを高める要因となります。


長時間のデスクワークやスマートフォンの使用は、猫背になりやすく、肩や首に過度の負担がかかります。このような姿勢を続けると、肩関節周囲の筋肉が硬くなり、血行が悪化し、炎症を起こしやすくなります。


また、運動不足は、肩関節周囲の筋肉や靭帯の柔軟性を低下させ、関節の動きを制限する可能性があります。適度な運動は、血行を促進し、筋肉や靭帯を柔軟に保つ効果があります。


しかし、運動不足になると、これらの効果が得られず、肩関節が硬くなりやすくなります。


さらに、冷え性も五十肩のリスクを高める要因となります。体が冷えると、血管が収縮し、血行が悪くなります。肩関節周囲の血行が悪くなると、組織への酸素や栄養の供給が滞り、炎症を起こしやすくなります。


そのため、日頃から体を温めるように心がけ、冷え対策を行うことが重要です。これらの生活習慣を見直すことで、五十肩のリスクを低減することができます。


五十肩の人が多い姿勢の図


その他のリスク要因:糖尿病や甲状腺疾患との関連性


五十肩は、加齢や生活習慣だけでなく、特定の基礎疾患とも関連があることが知られています。特に、糖尿病や甲状腺疾患は、五十肩のリスクを高める要因として注目されています。


糖尿病は、血糖値が高い状態が続くことで、全身の血管や神経に障害を引き起こす可能性があります。


肩関節周囲の血管が障害されると、血行が悪くなり、組織への酸素や栄養の供給が滞ります。その結果、肩関節周囲の組織が硬くなり、炎症を起こしやすくなります。


甲状腺疾患も、五十肩のリスクを高める可能性があります。甲状腺は、全身の代謝を調節するホルモンを分泌する臓器です。


甲状腺機能低下症や甲状腺機能亢進症などの甲状腺疾患は、代謝異常を引き起こし、肩関節周囲の組織に影響を与える可能性があります。甲状腺機能低下症では、代謝が低下し、肩関節周囲の組織が硬くなりやすくなります。一方、甲状腺機能亢進症では、代謝が亢進し、肩関節周囲の組織が炎症を起こしやすくなります。


これらの基礎疾患を持つ方は、五十肩の発症リスクが高いため、日頃から肩のケアを心がけ、定期的な健康チェックを行うことが重要です。また、基礎疾患の治療をしっかりと行うことも、五十肩の予防につながります。


五十肩で病院に行くべきタイミングとは?何科を受診する?


痛みで日常生活に支障がある場合


五十肩の症状が進行し、日常生活に支障をきたすほどの痛みがある場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。痛みがでて夜も眠れない、服を着替えるのが困難、家事ができないなど、日常生活に大きな影響が出ている場合は、早急な対応が必要です。


このような状態を放置すると、痛みが慢性化し、肩の機能回復が困難になる可能性があります。


医療機関では、痛み止めの薬を処方してもらったり、炎症を抑える注射を受けたりすることができます。また、理学療法士によるリハビリテーションを受けることで、肩の可動域を広げ、筋力を回復させることができます。


痛みが強固な場合は、自己判断で対処せずに、専門家の指示に従って適切な治療を受けるようにしましょう。


早期の治療は、痛みの軽減だけでなく、肩の機能回復にもつながります。我慢せずに、早めに医療機関を受診することが大切です。また、痛みの状態や日常生活での支障について、医師に詳しく伝えるようにしましょう。



自己流のケアで改善しない場合


五十肩の初期症状に対して、ストレッチやマッサージなどの自己流のケアを試みることは、症状の緩和に役立つ場合があります。


しかし、これらのケアを続けても症状が改善しない、または悪化する場合は、専門家の診察を受けることを強くお勧めします。


自己流のケアでは、肩の状態を正確に把握できないため、誤った方法で行ってしまう可能性があります。その結果、症状が悪化したり、他の疾患を見逃したりするリスクがあります。


例えば、肩の痛みが五十肩ではなく、腱板断裂や石灰沈着性腱炎などの別の疾患が原因である場合、自己流のケアでは根本的な解決にはなりません。これらの疾患は、五十肩とは異なる治療法が必要となるため、専門医の診断が不可欠です。


また、自己流のケアによって、肩関節周囲の組織を傷つけてしまう可能性もあります。症状が改善しない場合は、自己判断を避け、医療機関を受診して正確な診断を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。専門家の指導のもとで行うリハビリテーションは、安全かつ効果的に肩の機能を回復させることができます。



整形外科を受診する


五十肩が疑われる場合、最初に受診すべき診療科は整形外科です。整形外科は、骨、関節、筋肉、神経などの運動器系の疾患を専門とする診療科であり、五十肩の診断と治療に豊富な知識と経験を持っています。


整形外科では、レントゲン検査やMRI検査などの画像検査を行い、肩の状態を詳しく調べることができます。これらの検査により、五十肩の原因や重症度を正確に把握し、適切な治療法を提案してくれます。


また、整形外科医は、五十肩以外の疾患との鑑別も行います。肩の痛みや可動域制限は、五十肩だけでなく、腱板断裂、石灰沈着性腱炎、変形性肩関節症など、様々な疾患によって引き起こされる可能性があります。


整形外科医は、これらの疾患を鑑別し、正確な診断に基づいて適切な治療を行います。ユビーの病院検索機能を利用すれば、お近くの整形外科を簡単に見つけることができます。


口コミや評価を参考に、信頼できる整形外科医を探してみましょう。早期に整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けることが、五十肩の改善には不可欠です。


五十肩の治療法:保存療法と手術療法


保存療法:薬物療法、リハビリテーション、注射


五十肩の治療は、主に保存療法と手術療法の2つに分けられます。保存療法は、手術を行わずに症状の改善を目指す治療法であり、薬物療法、リハビリテーション、注射などが含まれます。


薬物療法では、痛み止めや炎症を抑える薬(非ステロイド性抗炎症薬など)を使用します。これらの薬は、痛みを軽減し、炎症を抑える効果がありますが、副作用のリスクもあるため、医師の指示に従って適切に使用する必要があります。


リハビリテーションは、肩の可動域を広げ、筋力を回復させるために行われます。理学療法士の指導のもと、ストレッチや運動療法などを行います。リハビリテーションは、痛みを軽減し、肩の機能を回復させる上で非常に重要な役割を果たします。


注射療法では、肩関節内にステロイド薬やヒアルロン酸などを注射します。ステロイド薬は、炎症を抑え、痛みを軽減する効果がありますが、長期的な使用は副作用のリスクがあるため、注意が必要です。


ヒアルロン酸は、関節の潤滑性を高め、痛みを軽減する効果が期待できます。


これらの保存療法は、組み合わせて行われることが多く、患者さんの症状や状態に合わせて、最適な治療プランが選択されます。早期からの積極的な保存療法は、手術を回避できる可能性を高めます。



手術療法:関節鏡手術


保存療法を続けても十分な効果が得られない場合、手術療法が検討されることがあります。五十肩の手術療法として最も一般的なのは、関節鏡手術です。関節鏡手術は、皮膚を小さく切開し、内視鏡(関節鏡)を挿入して、肩関節内の状態を観察しながら行う手術です。関節鏡手術では、癒着した組織を剥離したり、炎症を起こしている滑膜を切除したりすることができます。これにより、肩関節の可動域が広がり、痛みが軽減されることが期待できます。


五十肩と上手に付き合うために:まとめ


早期発見と適切な治療で、五十肩の苦痛から解放されましょう


五十肩は、適切な治療とケアを行うことで、症状を改善し、日常生活を取り戻すことができる疾患です。早期発見と適切な治療が、五十肩の苦痛から解放されるための鍵となります。肩の痛みが気になったら、我慢せずに医療機関を受診し、専門家のアドバイスを受けましょう。自己判断で放置すると、症状が悪化し、治療が長期化する可能性があります。


適度な運動やストレッチ、正しい姿勢の維持などは、肩関節の柔軟性を保ち、五十肩の予防につながります。五十肩は、適切な治療とケア、そして患者さん自身の努力によって、克服できる疾患です。諦めずに、積極的に治療に取り組み、快適な生活を取り戻しましょう。


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出典・間接引用


医療法人社団 景翠会 金沢病院

五十肩(四十肩)の症状チェックと治療法/やってはいけないことは?


医療法人上野会 上野会クリニック

四十肩・五十肩

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