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精神的ストレスが原因?腰痛の真実と効果的な対処法

  • 6月6日
  • 読了時間: 13分

ストレスと腰痛の関係

「もしかして、腰痛の原因はストレス?」そう感じたことはありませんか?実は、精神的なストレスが腰痛を引き起こすことは決して珍しくありません。


この記事では、心因性腰痛のメカニズムから、具体的な症状、自分でできる対処法、そして専門家の力を借りるタイミングまでを整形外科で8年間勤務して、専門学校で非常勤講師をしながら整骨院,整体院をしている医療従事者が詳しく解説します。


つらい腰痛から解放され、快適な毎日を取り戻しましょう。



この記事の監修者情報

記事の監修者の顔
吉原 稔

資格:柔道整復師 (整骨院を開業できる国家資格)

柔道整復師専科教員(大学、専門学校の柔道整復師科で講義することができる資格)

NSCA CSCS(全米ストレングス・コンディショニングスペシャリスト)

経歴

2010~2015年 医療法人堺整形外科医院 福岡スポーツクリニック

2015~2017年 医療法人TSC タケダスポーツクリニック

2018~現在 よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院



2014~2017年 福岡医療専門学校 非常勤講師

2015~2023年 九州医療専門学校 非常勤講師

2024~現在   福岡医健・スポーツ専門学校 非常勤講師

目次

・ストレスが腰痛を引き起こすメカニズム

・心因性腰痛とは?その特徴と見分け方

・腰痛の予後に悪影響を及ぼす恐怖回避思考

・日常生活で意識したいこと

・効果的なストレッチとエクササイズ

・リラックスできる環境づくり

・整形外科での診察

・心療内科や精神科での相談

・整体院、整骨院での施術

・鎮痛消炎薬の種類と効果

・漢方薬という選択肢

・使用上の注意点


ストレスと腰痛の関係性:知っておくべきこと


ストレスが腰痛を引き起こすメカニズム

ストレスは、単なる精神的な負担として捉えられがちですが、実は身体にも様々な影響を及ぼします。


その一つが腰痛です。ストレスがどのようにして腰痛を引き起こすのか、そのメカニズムを理解することは、効果的な対処法を見つける上で非常に重要です。


ストレスを感じると、自律神経が乱れ、筋肉が緊張しやすくなります。


特に、腰回りの筋肉が緊張すると、血行が悪くなり、疲労物質が蓄積しやすくなります。


これが腰痛の原因となるのです。さらに、ストレスは脳の痛みを抑制する機能を低下させることもあります。


つまり、実際には軽微な刺激であっても、脳が過剰に痛みとして認識してしまうのです。


このように、ストレスは多角的に腰痛を引き起こす可能性があります。


また、心理的な要因も無視できません。


仕事や人間関係の悩みなど、精神的なストレスが長期間続くと、腰痛が慢性化するリスクが高まります。


慢性的なストレスは、痛みの悪循環を生み出し、日常生活に支障をきたす可能性もあるため、早期に対処することが大切です。

ストレス 腰痛

心因性腰痛とは?その特徴と見分け方

心因性腰痛とは、レントゲンやMRIなどの画像検査では異常が見つからないにもかかわらず、慢性的な腰痛が続く状態を指します。


このタイプの腰痛は、身体的な原因よりも、精神的なストレスや心理的な要因が深く関わっていると考えられています。


心因性腰痛の大きな特徴は、痛みの性質や感じ方が一定ではないことです。


日によって痛みの強さが変動したり、特定の状況下で痛みが強くなったりすることがあります。


また、痛みの場所が移動することもあります。


さらに、痛みの表現も曖昧で、ズキズキする、重い、締め付けられるなど、具体的な表現が難しいことが多いです。


心因性腰痛を見分けるためには、まず、身体的な原因が除外されていることが前提となります。


次に、患者さんの心理的な背景を詳しく聞き取ることが重要です。


仕事上の悩み、人間関係のトラブル、過去のトラウマなど、ストレスの原因となる出来事がないかを確認します。


また、不安、抑うつ、不眠などの症状を伴っている場合も、心因性腰痛の可能性が高まります。


心療内科や精神科などの専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。


腰痛の予後に悪影響を及ぼす恐怖回避思考

腰痛を持つ人が陥りやすい思考パターンの一つに、「恐怖回避思考」というものがあります。


これは、「腰を動かすと痛みが悪化するのではないか」「何か悪い病気が隠れているのではないか」といった、過度な不安や恐怖心から、本来必要な活動を避けてしまう状態を指します。


恐怖回避思考は、腰痛の慢性化や機能障害を引き起こす大きな要因となります。


活動を避けることで、筋肉が衰え、関節が硬くなり、さらに痛みが悪化するという悪循環に陥ってしまうのです。


また、恐怖回避思考は、心理的な面にも悪影響を及ぼします。


将来に対する不安や絶望感が増し、うつ病などの精神疾患を発症するリスクも高まります。


恐怖回避思考を改善するためには、まず、自身の思考パターンに気づくことが大切です。


「自分は腰を動かすことを恐れている」「痛みが悪化することばかり考えている」といったことに気づけば、そこから改善への第一歩を踏み出すことができます。


認知行動療法などの心理療法は、恐怖回避思考を改善する上で非常に有効です。


専門家のサポートを受けながら、徐々に活動範囲を広げていくことで、痛みに対する恐怖心を克服し、腰痛の改善につなげることができます。


自分でできる!ストレス性腰痛への対処法


日常生活で意識したいこと


ストレス性腰痛を改善するためには、日常生活の中で様々なことに意識を向けることが重要です。


まず、姿勢を正すことを心がけましょう。猫背や前かがみの姿勢は、腰に大きな負担をかけます


正しい姿勢を保つことで、腰への負担を軽減し、筋肉の緊張を和らげることができます。


長時間同じ姿勢を続けないことも大切です。


デスクワークなどで長時間座りっぱなしの場合は、1時間に1回程度、立ち上がって軽いストレッチをしましょう。


また、適度な休憩を取り、気分転換をすることも大切です。


バランスの取れた食事も、ストレス軽減に繋がります。


偏った食事は、身体の機能を低下させ、ストレスを感じやすくします。野菜、果物、タンパク質など、バランス良く摂取するように心がけましょう。


十分な睡眠も、ストレス解消には欠かせません。


睡眠不足は、自律神経の乱れを引き起こし、筋肉の緊張を高めます。毎日同じ時間に寝起きし、質の高い睡眠を確保するようにしましょう。


効果的なストレッチとエクササイズ


腰痛改善には、ストレッチやエクササイズが非常に効果的です。


ただし、無理な運動は逆効果になることもあるので、自分の体調に合わせて無理のない範囲で行うことが大切です。


まず、ストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、血行を促進する効果があります。


腰回りの筋肉をゆっくりと伸ばすストレッチを、毎日続けるようにしましょう。


例えば、仰向けに寝て膝を抱えるストレッチや、床に座って前屈するストレッチなどが効果的です。


次に、エクササイズは、腰回りの筋肉を強化し、腰を安定させる効果があります。腹筋や背筋を鍛えるエクササイズを、週に数回行うようにしましょう。


例えば、プランクやクランチ、バックエクステンションなどが効果的です。


YouTubeなどの動画サイトで、専門家が指導するストレッチやエクササイズを参考にしてみるのも良いでしょう。


運動を行う際は、正しいフォームで行うことが重要です。間違ったフォームで行うと、腰を痛めてしまう可能性がありますので、注意が必要です。


もし、運動中に痛みを感じた場合は、すぐに中止し、専門機関に相談しましょう。

臀部のストレッチ

リラックスできる環境づくり


ストレスを軽減し、心身をリラックスさせることは、ストレス性腰痛の改善に非常に重要です。


自分にとってリラックスできる環境を整え、積極的にリラックスタイムを設けるようにしましょう。


アロマテラピーは、香りによって心身をリラックスさせる効果があります。


ラベンダー、カモミール、ベルガモットなど、リラックス効果のあるアロマオイルをディフューザーで焚いたり、お風呂に入れたりして、香りを楽しんでみましょう。音楽鑑賞も、リラックス効果があります。


好きな音楽を聴いたり、自然の音を収録したCDを聴いたりして、心穏やかな時間を過ごしましょう。


瞑想は、心を落ち着かせ、ストレスを軽減する効果があります。静かな場所で目を閉じ、呼吸に集中することで、雑念を払い、リラックスすることができます。


その他にも、読書、映画鑑賞、散歩など、自分にとって心地よいと感じることを積極的に取り入れ、心身をリラックスさせる時間を作りましょう。


また、友人や家族とのおしゃべりも、ストレス解消には効果的です。悩みや不安を打ち明けることで、気持ちが楽になり、リラックスすることができます。

散歩

専門家の力を借りるべき時:病院は何科?


整形外科での診察


腰痛が続く場合、まずは整形外科を受診し、腰痛の原因が器質的なものかどうかを調べてもらうことが大切です。


整形外科では、レントゲンやMRIなどの画像検査を行い、ヘルニア、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症などの異常がないかを確認します。


これらの病気が原因で腰痛が起こっている場合は、薬物療法、理学療法、手術などの治療が必要となることがあります。また、骨粗鬆症が原因で腰椎圧迫骨折を起こしている場合もあります。


骨密度検査を行い、骨粗鬆症の診断を受けた場合は、骨を強くする薬を服用したり、運動療法を行ったりする必要があります。


整形外科では、腰痛の原因を特定し、適切な治療を行うことで、痛みを軽減し、日常生活を送れるようにサポートしてくれます。自己判断で放置せず、早めに専門医を受診することが大切です。


特に、足の痺れや麻痺、排尿障害などを伴う場合は、緊急性の高い病気が隠れている可能性があるので、すぐに受診するようにしましょう。


心療内科や精神科での相談

整形外科で検査をしても異常が見つからないのに、腰痛が続く場合は、心因性腰痛の可能性があります。心因性腰痛は、精神的なストレスや心理的な要因が原因で起こる腰痛であり、心療内科や精神科での相談が有効です。


心療内科や精神科では、患者さんの心理的な背景を詳しく聞き取り、ストレスの原因を特定します。そして、カウンセリングや認知行動療法などの心理療法を行い、ストレスに対する対処法を身につけるサポートをしてくれます。


必要に応じて、抗うつ薬や抗不安薬などの薬物療法を行うこともあります。これらの薬は、気分の落ち込みや不安を和らげ、痛みを軽減する効果があります。


心療内科や精神科を受診することに抵抗がある方もいるかもしれませんが、心因性腰痛は、決して珍しい病気ではありません。


早めに専門医に相談し、適切な治療を受けることで、痛みをコントロールし、QOL(生活の質)を向上させることができます。


整体院、整骨院での施術

整体院や整骨院では、手技療法によって身体の歪みを調整したり、筋肉の緊張を緩和する施術を受けることができます。


これらの施術は、血行を促進し、痛みを軽減する効果が期待できます。整体院では、身体全体のバランスを整えることを重視し、骨盤や背骨の歪みを調整することで、腰痛の改善を目指します。



施術を受ける際は、施術者の資格や経験、施術内容などを事前に確認し、信頼できる施術者を選ぶことが重要です。


また、症状によっては、整体院や整骨院での施術が適さない場合もあります。事前に医師に相談し、施術を受けても問題ないか確認するようにしましょう。


症状緩和に役立つ市販薬と選び方


鎮痛消炎薬の種類と効果

腰痛の症状を緩和するために、市販の鎮痛消炎薬を利用するのも一つの方法です。


市販薬には、内服薬と外用薬があり、それぞれに異なる特徴と効果があります。内服薬は、主に痛みを和らげる効果があります。


成分としては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)であるロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェンなどが一般的です。


NSAIDsは、炎症を抑え、痛みの原因物質であるプロスタグランジンの生成を抑制する効果があります。


アセトアミノフェンは、脳に作用して痛みを和らげる効果があります。内服薬は、効果が期待できる一方で、副作用に注意が必要です。胃腸障害、眠気、めまいなどが起こることがあります。


外用薬は、患部に直接塗布することで、炎症を抑え、痛みを緩和します。成分としては、インドメタシン、ケトプロフェン、ジクロフェナクなどが一般的です。


外用薬は、内服薬に比べて副作用が少ないですが、皮膚のかぶれ、かゆみなどが起こることがあります。


漢方薬という選択肢

西洋薬の鎮痛消炎薬以外に、漢方薬も腰痛の症状緩和に役立つことがあります。


漢方薬は、西洋薬とは異なり、身体全体のバランスを整えることで、腰痛を改善すると考えられています。


漢方医学では、腰痛の原因を、血行不良、冷え、湿気、ストレスなど、様々な要因によって引き起こされると考えます。


そのため、漢方薬は、これらの要因を改善する効果のある生薬を組み合わせて処方されます。


腰痛に用いられる代表的な漢方薬としては、葛根湯、芍薬甘草湯、当帰芍薬散、牛車腎気丸などがあります。


葛根湯は、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進する効果があります。


芍薬甘草湯は、筋肉の痙攣を抑える効果があります。


当帰芍薬散は、血行を促進し、冷えを改善する効果があります。


牛車腎気丸は、身体を温め、痛みを和らげる効果があります。


漢方薬を選ぶ際は、自分の体質や症状に合わせて、適切な漢方薬を選ぶことが重要です。薬剤師や漢方医に相談し、アドバイスを受けるようにしましょう。


使用上の注意点

市販薬を使用する際は、添付文書をよく読んでから、用法・用量を守って正しく使用することが重要です。


自己判断で使用を続けず、症状が改善しない場合や、悪化する場合は、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。


特に、以下のような場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。激しい痛み、発熱、吐き気、嘔吐、下痢、便秘、排尿障害、足の痺れや麻痺などがある場合。これらの症状は、重篤な疾患の兆候である可能性があります。


また、以下のような場合は、市販薬の使用を避ける必要があります。妊娠中または授乳中の女性、小児、高齢者、アレルギー体質の方、他の薬を服用している方。


これらの場合は、市販薬の使用によって、予期せぬ副作用が起こる可能性があります。


市販薬は、あくまで症状を一時的に緩和するためのものであり、根本的な治療にはなりません。腰痛の原因を特定し、適切な治療を受けることが、腰痛改善への近道です。


まとめ:ストレスと上手く付き合い、腰痛のない快適な生活を

この記事では、ストレスと腰痛の関係性、ストレス性腰痛の対処法、専門家の力を借りるべき時、症状緩和に役立つ市販薬について解説しました。


心因性腰痛は、ストレスと密接に関係しており、日頃からストレスを溜めないように心がけることが大切です。


日常生活で意識したいこと、効果的なストレッチとエクササイズ、リラックスできる環境づくりなど、自分に合ったストレス解消法を見つけ、実践することで、腰痛の改善が期待できます。


また、症状が改善しない場合は、専門家の力を借りることも重要です。整形外科、心療内科、精神科、整体院、整骨院など、それぞれの専門家が異なる視点から腰痛の原因を特定し、適切な治療を提供してくれます。


市販薬も、症状緩和に役立つ選択肢の一つですが、用法・用量を守り、正しく使用することが大切です。


ストレスと上手く付き合い、腰痛のない快適な生活を送るためには、日々の生活習慣を見直し、適切な対処法を実践することが重要です。


必要に応じて専門家の力を借りながら、心身ともに健康な状態を保ち、腰痛のない快適な生活を取り戻しましょう。

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出典・間接引用


あいちせぼね病院


こころの耳

No.1 ストレスと腰痛

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