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転んで肘を痛めた?知恵袋で見つける原因と対策:肘の痛みの悩みを解決

  • 執筆者の写真: よし 整骨院
    よし 整骨院
  • 5月5日
  • 読了時間: 10分

転んで手をついた際に肘が痛むという経験はありませんか?Yahoo!知恵袋には、そのような悩みを抱える多くの人々からの質問が寄せられています。この記事では、知恵袋の情報を参考に、肘の痛みの原因、対処法、病院を受診する目安について解説します。もしもの時のために、適切な知識を身につけておきましょう。


この記事の監修者情報

記事の監修者の顔
吉原 稔

資格:柔道整復師 (整骨院を開業できる国家資格)

柔道整復師専科教員(大学、専門学校の柔道整復師科で講義することができる資格)

NSCA CSCS(全米ストレングス・コンディショニングスペシャリスト)

経歴

2010~2015年 医療法人堺整形外科医院 福岡スポーツクリニック

2015~2017年 医療法人TSC タケダスポーツクリニック

2018~現在 よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院

2014~2017年 福岡医療専門学校 非常勤講師

2015~2023年 九州医療専門学校 非常勤講師

2024~現在   福岡医健・スポーツ専門学校 非常勤講師


目次

転倒時に肘を痛める原因とは?

・考えられる肘の怪我:靭帯損傷、骨折、打撲

・痛みの種類と程度で状態をチェック

・痛めた直後の応急処置:RICE処置

知恵袋から学ぶ!肘の痛みの対処法

・痛みが強い場合は、市販の痛み止めを服用

・湿布やサポーターを活用

・安静を保ち、無理な運動は避ける

病院を受診する目安

・激しい痛みや変形がある場合

・痛みが長引く、または悪化する場合

・日常生活に支障がある場合

まとめ:肘の痛みに悩んだら、早めの対処を


転倒時に肘を痛める原因とは?

考えられる肘の怪我:靭帯損傷、骨折、打撲

転倒時に手をつくと、肘には想像以上の大きな衝撃が加わります。この衝撃が、肘の様々な組織にダメージを与え、靭帯損傷、骨折、打撲といった怪我を引き起こす主な原因となります。

靭帯損傷は、肘関節を支える重要な役割を担う靭帯が、過度な外力によって伸びたり、部分的に、あるいは完全に断裂してしまう状態を指します。これにより、肘の安定性が損なわれ、可動域の制限や痛みを伴います。

骨折は、肘を構成する骨(上腕骨、橈骨、尺骨)に亀裂が入ったり、完全に折れてしまう状態です。骨折は、激しい痛みを伴うことが多く、変形や腫れを伴うこともあります。転倒の仕方によっては、複雑な骨折となることもあります。

打撲は、肘の軟部組織(筋肉、腱、血管など)が、衝撃によって損傷を受ける状態です。打撲は、腫れ、痛み、皮下出血などを引き起こすことが多く、可動域の制限を伴うこともあります。これらの怪我は、単独で起こることもあれば、複合的に起こることもあります。


痛みの種類と程度で状態をチェック

肘の痛みの種類と程度を詳細に観察することで、怪我の状態について、ある程度の推測が可能になります。痛みの感じ方、強さ、そして痛みが持続する時間などを総合的に判断することが重要です。

例えば、刺すような鋭い痛みや、耐え難い激しい痛みがある場合は、骨折や靭帯の完全断裂といった重度の損傷が疑われます。このような場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な検査と治療を受ける必要があります。

一方、鈍い痛みや、ズキズキとした痛みがある場合は、打撲や靭帯の軽度の損傷の可能性があります。ただし、これらの症状でも、痛みが長引く場合や、日常生活に支障をきたす場合は、医療機関への受診を検討しましょう。

また、痛みに加えて、肘の明らかな腫れや変形が見られる場合は、骨折の可能性が非常に高いと考えられます。このような場合は、自己判断せずに、直ちに医療機関を受診し、専門医の診察を受けることが重要です。痛みの状態を正確に把握し、適切な対応をとることが、早期回復につながります。


痛めた直後の応急処置:RICE処置

肘を痛めてしまった直後の応急処置として、RICE処置を迅速に行うことが、その後の回復を大きく左右します。RICE処置とは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の4つの要素からなる応急処置の方法です。

Rest(安静)は、患部である肘を動かさないようにし、負担を最小限に抑えることです。これにより、さらなる悪化を防ぎ、組織の修復を促します。Ice(冷却)は、氷嚢や冷却パックなどを用いて、患部を冷やすことです。冷却によって、血管が収縮し、炎症や腫れを抑制する効果が期待できます。

Compression(圧迫)は、弾性包帯などを使用して、患部を適度に圧迫することです。圧迫によって、内出血を抑制し、腫れを軽減する効果が期待できます。ただし、圧迫しすぎると血行が悪くなるため、注意が必要です。Elevation(挙上)は、患部を心臓よりも高い位置に保つことです。挙上によって、重力の影響で血液が患部に溜まるのを防ぎ、腫れを軽減する効果が期待できます。RICE処置は、怪我の初期段階において、非常に有効な応急処置です。


知恵袋から学ぶ!肘の痛みの対処法

痛みが強い場合は、市販の痛み止めを服用

肘の痛みが非常に強い場合、市販の痛み止め薬を一時的に服用することは、痛みを和らげるための選択肢の一つとなります。市販薬の中には、ロキソニンSやイブなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が含まれており、これらは炎症を抑え、痛みを軽減する効果が期待できます。

しかしながら、市販薬の服用は、あくまで一時的な対処法であることを理解しておく必要があります。痛み止めは、痛みの根本的な原因を治療するものではなく、症状を一時的に緩和するに過ぎません。そのため、痛みが続く場合や、症状が悪化する場合は、自己判断で市販薬を飲み続けるのではなく、必ず医療機関を受診し、専門医の診察を受けるようにしましょう。

また、市販薬には、副作用のリスクも伴います。特に、NSAIDsは、胃腸障害を引き起こす可能性があるため、空腹時の服用は避けるようにしましょう。服用する際には、用法・用量を守り、添付文書をよく読んでから使用することが重要です。


湿布やサポーターを活用

湿布やサポーターは、肘の痛みを軽減し、患部を保護するために有効な手段です。湿布には、冷感湿布と温感湿布の2種類があり、症状に合わせて使い分けることが推奨されます。

冷感湿布は、炎症を抑える効果が期待できるため、肘を痛めた直後の急性期に適しています。一方、温感湿布は、血行を促進する効果が期待できるため、慢性的な痛みや、筋肉の緊張を和らげたい場合に適しています。

サポーターは、肘関節を安定させ、外部からの衝撃を緩和する効果があります。また、サポーターを使用することで、肘の可動域を制限し、安静を保つことができます。サポーターを選ぶ際には、自分の肘のサイズに合ったものを選び、締め付けすぎないように注意しましょう。

湿布やサポーターは、薬局やドラッグストアで手軽に購入できます。薬剤師や登録販売者に相談し、自分の症状に合ったものを選ぶようにしましょう。ただし、湿布やサポーターは、あくまで補助的な役割であり、根本的な治療にはなりません。


安静を保ち、無理な運動は避ける

肘を痛めている間は、何よりも安静を保つことが重要です。無理に動かしたり、負担をかけたりすると、症状が悪化し、回復が遅れる可能性があります。特に、肘に負担のかかる動作、例えば重い物を持つ、腕を強く振る、肘を捻るなどの動作は、極力避けるようにしましょう。

スポーツやトレーニングなどの運動は、痛みが完全に引くまで控えることが賢明です。痛みが少しでも残っている状態で運動を再開すると、再発のリスクが高まります。運動を再開する際には、必ず専門家(医師や理学療法士など)の指示に従い、段階的に負荷を上げていくようにしましょう。

日常生活においても、肘に負担のかからないように工夫することが大切です。例えば、パソコン作業をする際には、肘を支えるアームレストを使用したり、重い荷物を持つ際には、肘ではなく体全体で支えるようにしたりするなどの工夫が考えられます。

安静を保つことは、怪我の回復を促す上で最も基本的なことですが、意外と軽視されがちです。意識して安静を保つように心がけましょう。


病院を受診する目安

激しい痛みや変形がある場合

肘に激しい痛みがある場合や、見た目に明らかな変形が見られる場合は、緊急性の高い状態である可能性が考えられます。これらの症状は、骨折や靭帯の完全断裂など、重度の損傷を示唆している可能性があります。骨折の場合、骨がずれていたり、関節が正常な位置から外れていたりすることがあります。靭帯の完全断裂の場合、肘の安定性が著しく損なわれ、動かすことが困難になることがあります。

このような状態を放置すると、後遺症が残るリスクが高まります。例えば、骨折が適切な治療を受けられなかった場合、骨が正しく癒合せずに、変形したまま固定されてしまうことがあります。靭帯の完全断裂の場合、肘の安定性が損なわれたままになり、慢性的な痛みに悩まされたり、再発を繰り返したりすることがあります。

したがって、激しい痛みや変形がある場合は、自己判断せずに、直ちに医療機関を受診し、専門医の診察を受けることが非常に重要です。早急な診断と適切な治療が、後遺症を防ぎ、早期回復につながります。


痛みが長引く、または悪化する場合

肘の痛みが数日以上長引く場合、または徐々に悪化していく場合は、医療機関を受診することを強くお勧めします。初期の応急処置(RICE処置など)を行っても症状が改善しない場合や、痛みの程度が増していく場合は、より深刻な問題が隠れている可能性があります。

例えば、靭帯の部分的な損傷や、小さな骨折(ヒビ)などは、初期には軽度の痛みしか感じないことがありますが、放置すると炎症が悪化し、痛みが強くなることがあります。また、腱炎や滑液包炎などの炎症性疾患も、徐々に痛みが悪化していくことがあります。

自己判断で様子を見ていると、症状が慢性化し、治療が難しくなることもあります。専門医の診察を受けることで、正確な診断を受け、適切な治療を受けることができます。例えば、レントゲン検査やMRI検査などを行うことで、骨や靭帯の状態を詳しく調べることができます。また、理学療法や薬物療法など、個々の症状に合わせた治療を受けることができます。


日常生活に支障がある場合

肘の痛みによって、日常生活に明らかな支障が出ている場合は、医療機関を受診する目安となります。例えば、物を持ち上げることができない、ドアノブを回すのが困難、服を着替える際に痛みを感じる、字を書くのが辛いなど、日常生活の基本的な動作に支障をきたす場合は、速やかに医師の診察を受けることを検討しましょう。

これらの症状は、肘の機能が著しく低下していることを示唆しており、放置すると、生活の質(QOL)が著しく低下する可能性があります。また、痛みを我慢しながら無理に日常生活を送っていると、症状が悪化し、回復が遅れることもあります。

医療機関では、問診や身体検査を通じて、痛みの原因を特定し、適切な治療法を提案してくれます。必要に応じて、レントゲン検査やMRI検査などの画像検査を行い、より詳細な診断を行うこともあります。治療法としては、薬物療法、理学療法、注射療法、手術療法などがあり、症状や原因に応じて選択されます。


まとめ:肘の痛みに悩んだら、早めの対処を

転倒による肘の痛みは、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。怪我の直後は、RICE処置を適切に行い、安静を保つことが重要です。痛みが強い場合は、市販の痛み止めや湿布、サポーターなどを活用することも有効でしょう。しかし、これらの対処法はあくまで一時的なものであり、痛みが長引く場合や、日常生活に支障がある場合は、自己判断せずに、医療機関を受診することが大切です。

Yahoo!知恵袋などのインターネット上の情報は、あくまで参考程度にとどめ、鵜呑みにしないようにしましょう。個々の症状は異なるため、専門医の診察を受け、適切なアドバイスを受けることが最も重要です。早期の診断と適切な治療によって、後遺症のリスクを減らし、早期回復を目指しましょう。

肘の痛みは、放置すると慢性化する恐れもあります。早めの対処を心がけ、健康な生活を取り戻しましょう。違和感を感じたら、専門家への相談を検討してください。あなたの肘の健康を心から願っています。

 
 
 

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