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足底腱膜炎で歩くと悪化?安静にするべきか、早期改善のための対策を解説

  • 執筆者の写真: よし 整骨院
    よし 整骨院
  • 3月25日
  • 読了時間: 10分

更新日:3月27日

足底腱膜炎は、足の裏の痛みで歩行を困難にする疾患です。安静にするべきか、運動療法を取り入れるべきか悩む方もいるでしょう。この記事では、足底腱膜炎の症状や原因、安静にするべきかどうかの判断基準、そして早期改善のための具体的な対策をスポーツ整形外科で8年間勤務した医療系国家資格を持った医療従事者が解説します。


この記事の監修者情報

記事の監修者の顔
吉原 稔

資格:柔道整復師 (整骨院を開業できる国家資格)

柔道整復師専科教員(大学、専門学校の柔道整復師科で講義することができる資格)

NSCA CSCS(全米ストレングス・コンディショニングスペシャリスト)

経歴

2010~2015年 医療法人堺整形外科医院 福岡スポーツクリニック

2015~2017年 医療法人TSC タケダスポーツクリニック

2018~現在 よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院

2014~2017年 福岡医療専門学校 非常勤講師

2015~2023年 九州医療専門学校 非常勤講師

2024~現在   福岡医健・スポーツ専門学校 非常勤講師


 

目次

・足底腱膜の役割と炎症

・足底腱膜炎の主な原因

・初期症状と進行

・痛みの程度で判断する安静の目安

・安静期間中の過ごし方

・安静にしすぎることのデメリット

・足底腱膜ストレッチ

・ゴルフボールマッサージ

・適切な靴とインソールの使用

・からだ鍼灸整骨院での治療

・病院での治療

・自己判断での治療の危険性

・早期治療とセルフケアの重要性

・再発予防のための生活習慣

 

足底腱膜炎とは?症状と原因を理解する

足底腱膜の役割と炎症

足底腱膜は、かかとからつま先にかけて足の裏に張っている腱組織であり、 足のアーチを支え、 歩行時の衝撃を吸収するという重要な役割を担っています。この足底腱膜に炎症が起こると、 足底腱膜炎を発症し、 歩き始めや長時間立っている際に、 かかとや土踏まずに痛みが生じるのが特徴です。 この痛みは、日常生活に支障をきたすだけでなく、 放置すると慢性化する恐れもあります。 足底腱膜は、 足の裏の構造を維持し、スムーズな歩行をサポートするために不可欠な組織なのです。 炎症の原因を理解し、適切な対策を講じることが重要です。


足底腱膜炎の解説する解剖の画像

このような痛みでお困りではありませんか?

・毎朝の第一歩目が激痛

・長時間座った後の立ち上がりなどで踵をついたとき

・夜踵がうずくような痛み

このような痛みは足底腱膜炎です。


 

足底腱膜炎の主な原因

足底腱膜炎の主な原因としては、 足の使いすぎ(オーバーユース)、加齢に伴う組織の変性、 肥満による足への過剰な負担、不適切な靴の使用、偏平足やハイアーチといった足の構造的な問題などが挙げられます。 また、運動不足による足の筋力低下や、 急な運動による足への過度な負荷も、足底腱膜炎のリスクを高める要因となります。



足底腱膜炎の要因の一つの説明

初期症状と進行

足底腱膜炎の初期症状としては、 朝起きたときや歩き始めの一歩目に、かかとに強い痛みを感じることが挙げられます。 これは、 起床後の最初の負荷によって炎症部位が刺激されるためです。 痛みを放置すると、炎症が慢性化し、 痛みが持続的に続くようになり、 歩行が困難になることもあります。 日常生活への影響も大きくなるため、早期の段階で適切な治療を受けることが非常に重要です。 少しでも違和感を感じたら、 専門医に相談することをおすすめします。


 

足底腱膜炎になったら歩かない方がいい?安静の必要性

痛みの程度で判断する安静の目安

足底腱膜炎の治療において、安静が必要かどうかは、 痛みの程度によって判断することが重要です。片足でのバランスができない、または30秒も片足立ちを維持できない場合は炎症の程度が強いです。その場合は、 炎症が悪化するのを防ぐため、 積極的なウォーキングなどの歩行を控える、または歩行時間を短時間にとどめるなど、 可能な限り足への負担を減らすようにしましょう。 痛みが軽減してきたら、 医師や理学療法士、整骨院の先生の指導のもと、徐々に運動療法を取り入れていくのが望ましいです。 無理な運動は症状を悪化させる可能性があるため、 慎重に進める必要があります。


足底腱膜炎を休む基準

安静期間中の過ごし方

安静期間中は、足底腱膜への負担を軽減しつつ、 痛みを和らげるための対策を講じることが大切です。 具体的には、 患部を冷却したり、 足底腱膜やふくらはぎや太もも、お尻のストレッチ、足裏のマッサージなどを行うことで、 痛みを緩和することができます。 また、 足底腱膜をサポートするアーチサポーターやインソールを使用することも有効です。これらの対策を組み合わせることで、 安静期間中の不快感を軽減し、 早期回復を促すことができます。 医師や理学療法士、整骨院の先生に相談し、適切な方法を指導してもらうのが良いでしょう。


安静にしすぎることのデメリット

足底腱膜炎の治療において安静は重要ですが、 安静にしすぎることは、 足の筋力低下を招き、足底腱膜炎が再発しやすくなる可能性があります。 筋肉は使わないと徐々に衰えていき、 足底腱膜を支える力が弱まってしまうためです。 痛みが軽減してきたら、ウォーキングやストレッチなどの適切な運動療法を行い、 足の機能を回復させることが重要です。


早期改善のための4つの対策

足底腱膜ストレッチ

足底腱膜炎の早期改善には、足底腱膜の柔軟性を高めるストレッチが効果的です。 足底腱膜は薄い膜でアキレス腱にもつながっています。そのため壁に手をつき、 片足を後ろに引いてアキレス腱を伸ばすようにストレッチすることで、足底腱膜も同時に伸ばすことができます。 このストレッチは、スポーツ現場や医療現場でも広く用いられています。ストレッチを行う際は、 無理に伸ばしすぎず、 心地よい範囲で行うようにしましょう。 1日に数回、 継続して行うことで、 足底腱膜の柔軟性が向上し、痛みの軽減につながります。


足底腱膜炎を改善するストレッチの一例

ゴルフボールマッサージ

ゴルフボールを使ったマッサージは、 足底腱膜の柔軟性を高め、 血行を促進する効果が期待できます。ゴルフボールを足の裏で転がすようにマッサージし、 特に、土踏まずとかかとの間を重点的に行うと効果的です。 ゴルフボールの硬さが、 足底腱膜に適度な刺激を与え、筋肉の緊張をほぐしてくれます。 マッサージを行う際は、 痛みを感じる場合は無理に行わず、 優しく転がすようにしましょう。徐々にならしていき、痛みがある踵部分もゴリゴリやっていきましょう。時間は土踏まずから踵まで含めて5分程度にしましょう。1日の中で朝、昼、夜3回程度できるとよいです。テレビを見ながらなど、リラックスした状態で行うのがおすすめです。 継続することで、 足底腱膜の柔軟性が向上し、 痛みが軽減されることが期待できます。

適切な靴とインソールの使用

足底腱膜炎の予防と改善には、 足に合った靴を選び、 足底腱膜をサポートするインソールを使用することが重要です。 足に合わない靴は、足底腱膜に過剰な負担をかけ、 炎症を悪化させる原因となります。

靴は踵を合わせてはいて、靴紐をしっかり結ばないと、靴の中で足が動いてしまします。

靴を選ぶ際は、 クッション性があり、 足のアーチをサポートする機能があるものを選びましょう。また、 インソールを使用することで、 足のアーチを適切にサポートし、 足底腱膜への負担を軽減することができます。

専門家による施術

よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院での治療

整骨院では、足底腱膜炎に対する専門的な施術を提供しています。 手技療法、物理療法などを組み合わせ、患者様一人ひとりの症状に合わせたオーダーメイドの治療を行います。 手技療法では、 足底腱膜や 下肢 の筋肉の緊張を緩和し、血行を促進することで、 痛みの軽減を目指します。 物理療法では、 痛みを抑制する効果や、 自然治癒力を高める効果が期待できます。 特に衝撃波療法では、患部の炎症を抑え、 痛みを和らげる効果があります。足底腱膜は本来神経や血管がほぼないところですが、一度炎症が起きると本来はなくていいところに神経、血管ができるため、慢性的な症状が残存します。そのため衝撃波をあてることで、いらない神経、血管を壊すことができます。そうして炎症を抑えることができます。 当院は予約優先制となっておりますので、 ご来院前に電話またはインターネットでご予約ください。経験豊富なスタッフが、 丁寧なカウンセリングと施術で、 皆様の足の悩みを解決いたします。


足底腱膜炎になる理由のおさらい

足底腱膜炎の新しい施術 体外衝撃波

病院での治療

病院では、 レントゲン検査やMRI検査を行い、足底腱膜炎の状態を詳しく調べることができます。 これらの検査によって、 足底腱膜の損傷の程度や、 他の疾患との鑑別を行うことができます。 治療としては、薬物療法(鎮痛剤や湿布など)や、 理学療法(ストレッチやマッサージなど)が行われます。 重症の場合には、 ステロイド注射や手術が検討されることもあります。専門機関も受診を検討しましょう。 専門医による適切な診断と治療を受けることが、 早期回復への第一歩です。症状が改善しない場合は、 セカンドオピニオンを求めることも検討しましょう。


自己判断での治療の危険性

足底腱膜炎の治療において、 市販の鎮痛薬を使い続けたり、インターネットや書籍の情報をもとに、 自己判断で冷却・温めを行ったりすることは、 症状を悪化させる可能性があります。鎮痛薬は一時的に痛みを抑える効果はありますが、 根本的な解決にはなりません。 また、 誤った方法で冷却や温めを行うと、 炎症を悪化させたり、血行を阻害したりする恐れがあります。 必ず専門家の指導のもとで治療を行いましょう。 自己判断での治療は避け、 早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。 専門家のアドバイスに従い、 正しい知識を持って治療に取り組みましょう。


まとめ:足底腱膜炎と向き合い、快適な生活を取り戻すために

早期治療とセルフケアの重要性

足底腱膜炎は、早期に適切な治療とセルフケアを行うことで、 改善が期待できる疾患です。 痛みを我慢せずに、 専門家を受診し、 正しい知識を持って向き合いましょう。早期治療によって、 症状の慢性化を防ぎ、 日常生活への影響を最小限に抑えることができます。 また、 セルフケアを継続することで、 再発を予防し、快適な生活を送ることができます。 足底腱膜炎は、 放置すると重症化する恐れがあるため、 早期発見・早期治療が非常に重要です。 少しでも違和感を感じたら、早めに専門医に相談しましょう。


足底腱膜炎ストレッチ1

足底腱膜炎 ストレッチ2

足底腱膜炎 ストレッチ3

再発予防のための生活習慣

足底腱膜炎の再発を防ぐためには、 日頃から適切なストレッチやマッサージを行い、 足に合った靴を選ぶようにしましょう。また、 肥満や運動不足を解消することも大切です。 ストレッチやマッサージは、 足底腱膜の柔軟性を高め、 血行を促進する効果があります。足に合った靴を選ぶことは、 足底腱膜への負担を軽減し、 炎症を予防する効果があります。 肥満は足への負担を増大させるため、 適切な体重を維持することが重要です。運動不足は足の筋力低下を招くため、 適度な運動を心がけましょう。 これらの生活習慣を改善することで、 足底腱膜炎の再発を効果的に防ぐことができます。


引用(間接引用)


 
 
 

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