top of page

五十肩 肩関節周囲炎で手術が必要になるケースとは?症状、治療法、リハビリについて解説

  • 13 分前
  • 読了時間: 10分
手術のタイミングアイキャッチ


肩関節周囲炎(五十肩)は、肩の痛みや可動域制限を引き起こす一般的な疾患です。多くの場合、保存療法で改善しますが、症状が重い場合は手術が検討されることもあります。


この記事の監修者情報

記事の監修者の顔
吉原 稔

資格:柔道整復師 (整骨院を開業できる国家資格)

柔道整復師専科教員(大学、専門学校の柔道整復師科で講義することができる資格)

NSCA CSCS(全米ストレングス・コンディショニングスペシャリスト)

経歴

2010~2015年 医療法人堺整形外科医院 福岡スポーツクリニック

2015~2017年 医療法人TSC タケダスポーツクリニック

2018~現在 よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院

2014~2017年 福岡医療専門学校 非常勤講師

2015~2023年 九州医療専門学校 非常勤講師

2024~現在   福岡医健・スポーツ専門学校 非常勤講師


佐賀県佐賀市で、症状の根本改善を目指す整体・整骨院をお探しの方へ。


 よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院では、国家資格者による本格整体と丁寧な検査・説明を行い、


 あなたの体質や姿勢から根本原因を明確にします。

LINE登録案内
LINE登録案内2

LINE登録バナー

目次

・肩関節周囲炎の定義と原因

・五十肩との違い

・肩関節周囲炎の症状

・保存療法で改善しない場合

・拘縮が高度な場合

・腱板断裂を伴う場合

・関節鏡視下手術

・サイレントマニピュレーション

・リハビリの重要性

・リハビリの内容

・リハビリ期間



肩関節周囲炎とは?


肩関節周囲炎の定義と原因


肩関節周囲炎は、肩関節を構成する腱板、関節包、滑液包などの組織に炎症が起こり、肩の痛みや運動制限を引き起こす疾患群の総称です。


原因は、加齢に伴う腱板の変性や血流低下、長年の肩への負担の蓄積、姿勢の問題、肩の使いすぎ、外傷などが考えられます。 特に、腱板の変性は、腱板の組織が弱くなり、炎症や損傷が起こりやすくなるため、肩関節周囲炎の発症に大きく関与します。


また、不良姿勢や長時間のデスクワークなど、同じ姿勢を続けることも、肩甲骨周囲の筋肉の緊張を高め、肩関節への負担を増加させます。 これらの要因が複合的に作用することで、肩関節周囲炎が発症すると考えられています。肩関節周囲炎は、一度発症すると慢性化しやすく、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。  早期に適切な診断と治療を受けることが重要です。



五十肩に多い姿勢

五十肩との違い


五十肩は、肩関節周囲炎の中でも、特に原因が特定できないものを指す俗称です。 医学的な正式名称ではありません。 50歳代に多く発症することから、一般的に五十肩と呼ばれていますが、実際には40歳代や60歳代でも発症することがあります。


五十肩の特徴は、明らかな原因がないにもかかわらず、肩の痛みや可動域制限が徐々に進行することです。 初期には、肩を動かしたときに軽い痛みを感じる程度ですが、徐々に痛みが強くなり、夜間痛が現れることもあります。 また、腕を上げたり、後ろに回したりする動作が困難になり、日常生活に支障をきたすようになります。


五十肩は、自然に治ることもありますが、適切な治療を受けないと慢性化する可能性があります。



肩関節周囲炎の症状

肩関節周囲炎の主な症状は、肩の痛みと可動域制限です。痛みは、肩を動かしたときだけでなく、安静時や夜間にも生じることがあります。  特に夜間痛は、睡眠を妨げるほど激しくなることがあり、患者さんのQOL(生活の質)を著しく低下させます。


可動域制限は、腕を上げたり、後ろに回したり、内側に捻ったりする動作が困難になる状態を指します。 例えば、洗濯物を干す、髪を洗う、服を着替えるなどの日常的な動作が困難になることがあります。  肩関節周囲炎の症状は、病期によって変化します。


急性期には、炎症が強く、激しい痛みが生じます。 慢性期には、痛みは軽減するものの、関節の拘縮が進み、可動域制限が顕著になります。 回復期には、徐々に可動域が改善していきますが、無理な運動をすると再び痛みが悪化することがあります。



手術が必要になるケース


保存療法で改善しない場合


肩関節周囲炎の治療は、原則として保存療法から開始されます。保存療法とは、手術以外の治療法を指し、具体的には、薬物療法、リハビリテーション、注射療法などがあります。


薬物療法では、痛みや炎症を抑えるために、鎮痛剤や湿布などが用いられます。

リハビリテーションでは、温熱療法や電気刺激療法などの物理療法、ストレッチや関節可動域訓練、筋力トレーニングなどが行われます。

注射療法では、炎症部位にステロイド薬やヒアルロン酸などを注射することで、痛みや炎症を軽減します。


これらの保存療法を3ヶ月以上、適切に行っても症状が改善しない場合は、手術が検討されることがあります。 ただし手術は最終的な手段であり、患者さんの年齢や活動レベル、全身状態などを考慮した上で、慎重に判断されます。



拘縮が高度な場合


肩関節の拘縮が高度で、日常生活に著しい支障をきたしている場合も、手術が検討されることがあります。拘縮とは、関節を包む関節包や周囲の組織が硬くなり、関節の動きが制限される状態を指します。 肩関節周囲炎が慢性化すると、関節包が癒着したり、筋肉が拘縮したりすることで、拘縮が進行します。 拘縮が高度になると、腕をほとんど上げることができなくなったり、後ろに回すことが全くできなくなったりすることがあります。


このような状態では、着替えや洗髪、食事などの日常生活動作が困難になり、患者さんのQOL(生活の質)が著しく低下します。 保存療法で拘縮の改善が難しい場合は、手術によって関節包を剥離したり、拘縮した組織を切離したりすることで、可動域を改善することが期待できます。



腱板断裂を伴う場合


肩関節周囲炎に加えて、腱板断裂が認められる場合は、手術が必要になることがあります。腱板断裂とは、肩の筋肉である棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋からなる腱板が、外傷や加齢などによって断裂した状態を指します。


腱板は、肩関節の安定性を保ち、腕を上げたり回したりする動作を円滑に行うために重要な役割を果たしています。 腱板断裂があると、肩の痛みや力が入らないなどの症状が現れ、日常生活に支障をきたすことがあります。


腱板断裂の程度や患者さんの活動レベルによっては、保存療法で経過観察することもありますが、断裂が大きく、症状が強い場合は、手術によって腱板を修復することが検討されます。 腱板断裂の手術は、関節鏡視下に行われることが多く、低侵襲で、術後の回復も比較的早いとされています。


五十肩の病態


手術の種類


関節鏡視下手術


関節鏡視下手術は、肩関節周囲炎に対する手術の中で、最も一般的な方法です。関節鏡という小型カメラと手術器具を、皮膚を小さく切開して関節内に挿入し、モニターを見ながら手術を行います。 関節鏡視下手術では、関節包の切離、癒着した組織の剥離、炎症を起こしている滑膜の切除などを行います。 また、腱板断裂を伴う場合は、腱板の修復も同時に行うことができます。


関節鏡視下手術のメリットは、皮膚の切開が小さいため、傷跡が目立ちにくく、術後の痛みが少ないこと、入院期間が短いことなどが挙げられます。 また、関節内を直接観察できるため、より正確な診断と治療を行うことができます。 ただし、関節鏡視下手術は、高度な技術を要するため、経験豊富な医師による執刀が望ましいです。



サイレントマニピュレーション


サイレントマニピュレーションは、全身麻酔下で肩関節を強制的に動かし、拘縮を剥がす手術です。非観血的な方法であり、関節鏡視下手術に比べて侵襲が少ないというメリットがあります。 しかし、神経損傷や骨折などのリスクがあるため、慎重に行う必要があります。


サイレントマニピュレーションは、主に高度な拘縮があり、関節鏡視下手術が困難な場合に選択されます。 手術後は、速やかにリハビリテーションを開始し、可動域の維持・改善を図ります。 サイレントマニピュレーションは、簡便な方法ではありますが、合併症のリスクを考慮し、適応を慎重に判断する必要があります。 また、術後のリハビリテーションが非常に重要であり、患者さんの協力が不可欠です。



術後のリハビリ


リハビリの重要性


肩関節周囲炎の手術後のリハビリテーションは、手術の効果を最大限に引き出し、肩関節の機能を回復させるために、非常に重要です。手術によって関節の拘縮が改善されたとしても、そのまま放置すると、再び拘縮が進行する可能性があります。


リハビリテーションは、手術後早期から開始され、痛みの管理、可動域の改善、筋力強化などを目的として行われます。 また、リハビリテーションは、患者さん自身が積極的に取り組むことが大切です。 理学療法士の指導のもと、自宅でも継続してリハビリテーションを行うことで、より効果的な機能回復が期待できます。 リハビリテーションを怠ると、肩関節の可動域が十分に回復せず、日常生活に支障をきたす可能性があります。



リハビリの内容


肩関節周囲炎の手術後のリハビリテーションの内容は、患者さんの状態や手術方法によって異なりますが、一般的には、以下のものが含まれます。  

1. 痛みの軽減:アイシングや温熱療法、電気刺激療法などを用いて、手術後の痛みを和らげます。

 2. 可動域の改善:ストレッチや関節可動域訓練を行い、肩関節の可動域を徐々に広げていきます。

 3. 筋力強化:肩甲骨周囲の筋肉や肩関節周囲の筋肉を強化する運動を行います。  

4. 姿勢矯正:正しい姿勢を保つための指導や運動を行います。  

5. 日常生活動作訓練:着替えや洗髪など、日常生活に必要な動作をスムーズに行えるように練習します。     

リハビリテーションは、患者さんの状態に合わせて、適切な運動プログラムが作成されます。


肩関節周囲炎のリハビリ

リハビリ期間


肩関節周囲炎の手術後のリハビリテーション期間は、手術の種類や患者さんの症状、年齢、活動レベルなどによって異なりますが、一般的には3ヶ月から6ヶ月程度です。  手術後早期からリハビリテーションを開始し、徐々に運動強度を上げていきます。     


リハビリテーションの進捗状況に合わせて、運動プログラムも適宜見直されます。     リハビリテーション期間中は、定期的に医師の診察を受け、肩関節の状態を確認してもらうことが大切です。    


 また、リハビリテーションの効果を最大限に引き出すためには、患者さん自身が積極的にリハビリテーションに取り組み、自宅でも継続して運動を行うことが重要です。  リハビリテーション期間中に、痛みや違和感を感じた場合は、無理をせずに、すぐに理学療法士や医師に相談するようにしましょう。



まとめ


肩関節周囲炎で手術が必要になるのは、保存療法を3ヶ月以上行っても症状が改善しない場合や、肩関節の拘縮が高度で日常生活に支障をきたしている場合、腱板断裂を伴う場合などです。


手術の種類としては、関節鏡視下手術やサイレントマニピュレーションなどがあります。     関節鏡視下手術は、関節内部を直接確認しながら、炎症組織の除去や癒着の剥離などを行うことができ、低侵襲で回復が早いという利点があります。     一方、サイレントマニピュレーションは、麻酔下で肩関節を強制的に動かすことで拘縮を剥がす方法ですが、神経損傷などのリスクがあるため、慎重な判断が必要です。  


手術後のリハビリテーションは、肩関節の可動域を回復させ、再発を予防するために不可欠です。指導のもと、ストレッチや筋力トレーニングなどを継続的に行うことが重要です。     


肩の痛みや可動域制限でお悩みの方は、自己判断せずに専門医に相談し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。     早期に適切な治療を受けることで、症状の改善やQOLの向上が期待できます。


出典・間接引用


丸太町リハビリテーションクリニック

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)


公益社団法人 日本整形外科学会

「五十肩(肩関節周囲炎)


bottom of page