パソコン作業で肘が痛い!原因と対策、おすすめグッズを紹介
- よし 整骨院

- 10月10日
- 読了時間: 8分

長時間パソコン作業をしていると、肘の痛みに悩まされることはありませんか?この記事では、パソコン作業による肘の痛みの原因を解説し、具体的な対策方法を紹介します。
この記事の監修者情報

資格:柔道整復師 (整骨院を開業できる国家資格)
柔道整復師専科教員(大学、専門学校の柔道整復師科で講義することができる資格)
NSCA CSCS(全米ストレングス・コンディショニングスペシャリスト)
経歴
2010~2015年 医療法人堺整形外科医院 福岡スポーツクリニック
2015~2017年 医療法人TSC タケダスポーツクリニック
2018~現在 よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院
2014~2017年 福岡医療専門学校 非常勤講師
2015~2023年 九州医療専門学校 非常勤講師
2024~現在 福岡医健・スポーツ専門学校 非常勤講師
目次
パソコン作業で肘が痛む原因
・テニス肘(上腕骨外側上顆炎)とは
・パソコン作業における肘への負担
・その他の原因
肘の痛みを軽減するための対策
・作業環境の見直し
・肘置き・アームレストの活用
・適切な休憩とストレッチ
おすすめのグッズ
・面取り加工デスクマット
・エルゴノミクスマウス
・サポーター
専門家への相談
・痛みが続く場合は、専門医に相談しましょう
まとめ
快適なパソコン作業のために
パソコン作業で肘が痛む原因
上腕骨外側上顆炎とは
テニス肘、正式には上腕骨外側上顆炎は、肘の外側にある上腕骨外側上顆と呼ばれる部分に炎症が起こり、痛みが生じる疾患です。テニスをする人に多く見られることからこの名前がついていますが、実際にはテニスをする人だけでなく、日常的な動作や仕事中の作業によっても発症する可能性があります。
特に、パソコン作業のように、手首や肘を繰り返し使う動作は、テニス肘を引き起こす要因となります。この疾患は、一度発症すると慢性化しやすく、日常生活に支障をきたすこともあるため、早期の対策が重要です。
テニス肘の痛みは、物を持ち上げたり、ドアノブを回したりするような、日常的な動作で悪化することがあります。そのため、痛みを我慢せずに、適切な治療や対策を行うことが大切です。
パソコン作業における肘への負担
パソコン作業は、一見すると体に負担のかからない作業のように思われがちですが、長時間のキーボード操作やマウス操作は、実は肘に大きな負担をかけています。特に、不自然な姿勢での作業や、机と椅子の高さが適切でない場合、肘への負担はさらに増大します。
キーボードやマウスを操作する際、肘が常に曲がった状態であったり、宙に浮いた状態であったりすると、肘周辺の筋肉や腱に過度の緊張が生じます。この状態が長時間続くと、炎症や痛みを引き起こしやすくなります。
また、マウスを強く握りしめたり、キーボードを叩きつけるように操作したりする癖がある場合も、肘への負担が大きくなるため注意が必要です。定期的な休憩を挟み、肘や手首をリラックスさせるように心がけることが大切です。
その他の原因
肘の痛みの原因は、必ずしもテニス肘だけではありません。姿勢の悪さ、肩や首の凝り、冷えなども肘の痛みを引き起こす可能性があります。例えば、猫背のような姿勢で長時間パソコン作業を続けると、肩や首の筋肉が緊張し、その影響で肘にも負担がかかることがあります。
また、肩甲骨の動きが悪いと、腕全体の動きが制限され、肘に余計な負担がかかることもあります。冷えも、筋肉や関節の柔軟性を低下させ、痛みを悪化させる要因となります。
特に、冷房の効いたオフィスなどで長時間作業をする場合は、肘を冷やさないように注意が必要です。さらに、ストレスや疲労も、筋肉の緊張を高め、肘の痛みを引き起こす可能性があります。
肘の痛みを軽減するための対策
作業環境の見直し
肘の痛みを軽減するためには、まず作業環境の見直しが不可欠です。机と椅子の高さを調整し、正しい姿勢で作業できるようにしましょう。理想的な姿勢は、椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばし、肩の力を抜いた状態です。モニターの位置も非常に重要です。
目線が自然にモニターの中心に来るように調整することで、首や肩への負担を軽減できます。モニターが高すぎたり、低すぎたりすると、首や肩が不自然な角度になり、肘にも悪影響を及ぼします。キーボードやマウスの位置も、肘に負担がかからないように調整しましょう。
キーボードは、肘が自然に曲がる位置に置き、マウスは、肘から近い位置に置くことで、肘への負担を軽減できます。足元もしっかりと床につけ、安定した姿勢を保つことが大切です。
肘置き・アームレストの活用
肘置きやアームレストを使用することで、肘への負担を大幅に軽減できます。特に、アームレスト付きのチェアは、長時間の作業でも快適に過ごせるためおすすめです。アームレストは、肘を支えることで、腕全体の重さを分散し、肘にかかる負担を軽減する効果があります。
アームレストの高さや角度を調整できるタイプを選ぶと、より自分に合った快適な姿勢を保つことができます。また、キーボードやマウスを使用する際に、肘が宙に浮いた状態にならないように、アームレストの高さを調整することが重要です。
アームレストがない場合は、タオルやクッションなどを利用して、肘を支えることも有効です。家具のホンダでは、様々なアームレスト付きチェアを取り扱っています。
適切な休憩とストレッチ
長時間のパソコン作業は、どうしても肘に負担がかかってしまいます。そのため、1時間に1回程度、短い休憩を取り、ストレッチを行いましょう。休憩中は、立ち上がって軽い運動をしたり、目を休ませたりすることも大切です。肘や手首をゆっくりと回したり、肩や首をほぐすことで、筋肉の緊張を和らげることができます。
ストレッチは、反動をつけず、ゆっくりと筋肉を伸ばすように行いましょう。肘を伸ばした状態で手首を反らせたり、手首を内側に曲げたりするストレッチは、肘周辺の筋肉を効果的に伸ばすことができます。
また、肩を回したり、首を左右に傾けたりするストレッチも、肩や首の凝りを解消し、肘への負担を軽減する効果があります。ストレッチを行う際は、痛みを感じたら無理に伸ばさないようにしましょう。
おすすめのグッズ
面取り加工デスクマット
デスクマットは、デスクに肘が直接触れるのを防ぎ、肘への圧力を分散する効果があります。特に、面取り加工が施されたデスクマットは、肘が引っかかりにくく、より快適に作業できます。デスクマットを選ぶ際は、素材やサイズ、厚さなどを考慮しましょう。柔らかい素材のデスクマットは、肘への負担を軽減する効果が高いですが、耐久性が低い場合があります。
硬めの素材のデスクマットは、耐久性が高いですが、肘への負担が大きくなる可能性があります。家具のホンダでは、様々な素材やサイズのデスクマットを取り扱っています。デスクのサイズに合わせて、適切なサイズのデスクマットを選びましょう。また、滑り止め加工が施されたデスクマットを選ぶと、作業中にずれにくく、快適に作業できます。
エルゴノミクスマウス
エルゴノミクスマウスは、手首や肘への負担を軽減する設計のマウスです。通常のマウスとは異なり、手のひらを自然な角度で置ける形状になっているため、長時間のマウス操作でも疲れにくく、快適に作業できます。
エルゴノミクスマウスには、様々な種類があります。縦型マウスは、手首をひねる動作を軽減し、手首への負担を軽減します。トラックボールマウスは、マウス本体を動かす必要がないため、手首や肘への負担を軽減します。自分に合った形状のマウスを選ぶことが大切です。
また、マウスの感度やボタンの配置なども、作業効率や快適性に影響するため、実際に試してみることをおすすめします。エルゴノミクスマウスを使用する際は、マウスパッドも合わせて使用すると、より快適に作業できます。
サポーター
肘をサポートし、負担を軽減するために、サポーターの利用も有効です。サポーターは、肘周辺の筋肉や関節を圧迫し、安定させることで、痛みを軽減する効果があります。
サポーターには、様々な種類があります。肘全体を覆うタイプ、肘の一部を覆うタイプ、圧迫力を調整できるタイプなどがあります。自分の症状や好みに合わせて、適切なサポーターを選びましょう。サポーターを選ぶ際は、サイズにも注意が必要です。大きすぎると効果が得られず、小さすぎると圧迫感が強すぎて不快に感じることがあります。
専門家への相談
痛みが続く場合は、専門医に相談しましょう
上記の方法を試しても痛みが改善しない場合は、我慢せずに整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けてください。自己判断で放置すると、症状が悪化する可能性があります。整形外科では、レントゲンやMRIなどの検査を行い、痛みの原因を特定することができます。また、薬物療法やリハビリテーションなどの治療を受けることができます。
まとめ
快適なパソコン作業のために
パソコン作業による肘の痛みは、適切な対策を行うことで軽減できます。作業環境の見直し、グッズの活用、休憩とストレッチなどを実践し、快適なパソコン作業を実現しましょう。作業環境の見直しでは、机と椅子の高さを調整し、正しい姿勢を保つことが重要です。
グッズの活用では、エルゴノミクスマウスやアームレストなどを利用することで、肘への負担を軽減できます。休憩とストレッチでは、定期的に休憩を取り、肘や手首をリラックスさせることで、筋肉の緊張を和らげることができます。痛みが続く場合は、自己判断せずに、専門医に相談することも大切です。専門医は、痛みの原因を特定し、適切な治療計画を立ててくれます。
これらの対策を実践することで、肘の痛みを軽減し、快適なパソコン作業を長く続けることができます。



