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坐骨神経痛が死ぬほど痛い…原因と今すぐできる対処法【ストレッチ・筋膜リリース・整体】

  • 執筆者の写真: よし 整骨院
    よし 整骨院
  • 6月20日
  • 読了時間: 12分

更新日:6月21日

坐骨神経痛は椎間板ヘルニアや狭窄症などが原因で発症し、ストレッチ・筋膜リリース・整体で改善が期待できます。

坐骨神経痛の表情

想像を絶する坐骨神経痛の痛み。日常生活もままならない、そんな苦しみから解放されるための情報をまとめました。原因から自宅でできる対策、専門的な治療まで、あなたの痛みに寄り添い、解決策を見つけるお手伝いをスポーツ整形外科で8年間勤務した医療系国家資格を持った医療従事者がいたします



この記事の監修者情報

記事の監修者の顔
吉原 稔

資格:柔道整復師 (整骨院を開業できる国家資格)

柔道整復師専科教員(大学、専門学校の柔道整復師科で講義することができる資格)

NSCA CSCS(全米ストレングス・コンディショニングスペシャリスト)

経歴

2010~2015年 医療法人堺整形外科医院 福岡スポーツクリニック

2015~2017年 医療法人TSC タケダスポーツクリニック

2018~現在 よし姿勢&スポーツ整骨院・整体院

2014~2017年 福岡医療専門学校 非常勤講師

2015~2023年 九州医療専門学校 非常勤講師

2024~現在   福岡医健・スポーツ専門学校 非常勤講師


目次

・坐骨神経痛の痛みの種類と特徴

・坐骨神経痛を引き起こす主な原因

・見逃せない!坐骨神経痛と間違えやすい病気

・痛みがひどい時の楽な姿勢とは?

・温める?冷やす?状況に応じた対処法

・市販薬の選び方と注意点

・薬物療法:痛み止め以外の選択肢

・理学療法・リハビリテーションの効果

・整体や鍼灸は効果がある?

・正しい姿勢を意識する

・適度な運動で筋力アップ

・生活習慣を見直す


死ぬほど痛い坐骨神経痛とは?症状と原因を理解する


坐骨神経痛の痛みの種類と特徴

坐骨神経痛の症状

坐骨神経痛は、多くの人々を苦しめる、腰から足にかけて走る坐骨神経の圧迫や刺激によって引き起こされる激しい痛みの総称です。


その痛みは一様ではなく、人によって感じ方が大きく異なります。電気が走るような、あるいは焼け付くような鋭い痛み、持続的で重苦しい鈍痛、さらには、足のしびれや麻痺といった神経症状を伴うこともあります。


これらの症状は、日常生活に大きな支障をきたし、歩行困難や睡眠不足、精神的なストレスの原因となることも少なくありません。症状の現れ方や痛みの強さ、持続時間などを把握し、適切に対処していくことが重要になります。痛みの種類や特徴を理解することで、原因の特定や適切な治療法の選択につながる可能性があります。



坐骨神経痛を引き起こす主な原因

坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛の背後には、様々な原因が潜んでいます。最も一般的な原因の一つが椎間板ヘルニアです。これは、背骨の間にある椎間板が損傷し、内部の髄核が飛び出すことで神経を圧迫する状態を指します。


次に多いのが脊柱管狭窄症で、脊髄が通る脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで症状が現れます。


また、梨状筋症候群も坐骨神経痛の原因となり得ます。これは、お尻の筋肉である梨状筋が坐骨神経を圧迫することで痛みが生じる病態です。さらに、加齢に伴う脊椎の変形や、長時間の不自然な姿勢、運動不足なども坐骨神経痛を引き起こす要因となります。これらの原因を特定し、適切な対策を講じることが、症状の改善につながります。


見逃せない!坐骨神経痛と間違えやすい病気

坐骨神経痛と非常によく似た症状を示す病気がいくつか存在するため、注意が必要です。例えば、閉塞性動脈硬化症などの血管の病気は、足の痛みやしびれを引き起こし、坐骨神経痛と誤診されることがあります。


また、股関節の変形性関節症や大腿骨頭壊死なども、股関節周囲の痛みや足への放散痛を引き起こすため、坐骨神経痛と間違われることがあります。さらに、腫瘍や感染症が神経を圧迫している場合も、同様の症状が現れることがあります。


これらの病気は、坐骨神経痛とは異なる治療が必要となるため、自己判断は非常に危険です。少しでも異変を感じたら、速やかに専門医を受診し、正確な診断を受けることが重要です。精密な検査によって原因を特定し、適切な治療を受けるようにしましょう。


死ぬほど痛い坐骨神経痛を和らげる!自宅でできる応急処置


痛みがひどい時の楽な姿勢とは?


坐骨神経痛による激しい痛みに襲われた際、少しでも痛みを和らげるためには、楽な姿勢を見つけることが重要です。一般的に、横向きになり、膝を軽く曲げて抱えるようにすると、腰への負担が軽減され、痛みが和らぐことがあります。


また、仰向けになる場合は、膝の下にクッションや丸めたタオルなどを挟むことで、腰椎が安定し、神経への圧迫を軽減できます。ただし、楽な姿勢は人それぞれ異なるため、色々な姿勢を試してみて、最も痛みが軽減される姿勢を見つけることが大切です。


無理に動いたり、痛みを我慢したりせず、安静に過ごすように心がけましょう。ただ安静期間が長くなると、痛みが取れなくなってきます。動けるときには動いておいた方がいいというのも頭の片隅に置いておきましょう。


痛みがひどい場合は、医療機関を受診し、適切な指示を受けるようにしてください。


温める?冷やす?状況に応じた対処法

坐骨神経痛の痛みに対する対処法として、温めるか冷やすかという選択があります。一般的に、慢性的な痛みには温熱療法、急性の痛みには冷却療法が効果的とされています。


温熱療法は、血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることで痛みを軽減します。温かいお風呂に浸かったり、蒸しタオルやカイロなどで患部を温めたりすると良いでしょう。


一方、冷却療法は、炎症を抑え、神経の興奮を鎮めることで痛みを軽減します。氷嚢や冷却シートなどで患部を冷やすと良いでしょう。


ただし、温めて痛みが悪化する場合や、冷やして寒気がする場合は、逆の対処法を試してみてください。どちらの方法が効果的かは、個人の症状や体質によって異なるため、色々試して自分に合った方法を見つけることが大切です。


市販薬の選び方と注意点

坐骨神経痛の痛みを緩和するために、市販薬を利用することも一つの手段です。痛み止めとしては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が一般的で、ロキソニンやイブプロフェンなどが代表的です。これらの薬は、炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。


また、湿布薬も痛みを緩和するために用いられます。湿布薬には、温感タイプと冷感タイプがあり、症状に合わせて選びます。温感タイプは血行を促進し、冷感タイプは炎症を抑える効果があります。


市販薬を選ぶ際は、薬剤師や登録販売者に相談し、自分の症状に合ったものを選ぶようにしましょう。また、用法・用量を守って使用し、副作用が現れた場合は、直ちに服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。市販薬はあくまで一時的な対処法であり、症状が改善しない場合は、医療機関を受診することが重要です。


もし薬を飲んでも痛みがある人はぜひ見てください!



専門家による坐骨神経痛の治療法


薬物療法:痛み止め以外の選択肢

坐骨神経痛の治療において、薬物療法は重要な役割を果たします。痛み止めの内服や外用薬だけでなく、症状や原因に応じて様々な薬が選択肢となります。例えば、神経の興奮を鎮める効果のある抗けいれん薬(リリカ、タリージェ、プレガバリン)や、筋肉の緊張を和らげる筋弛緩薬(芍薬甘草湯、リンラキサー)などが用いられることがあります。


また、痛みが非常に強い場合には、神経ブロック注射が検討されることもあります。これは、神経に直接麻酔薬を注入することで痛みを遮断する方法です。さらに、近年では、痛みを緩和する効果のある漢方薬も注目されています。


これらの薬物療法は、医師の診断に基づいて適切なものが選択されます。自己判断で薬を服用したり、中断したりすることは避け、必ず医師の指示に従ってください。


理学療法・リハビリテーションの効果

理学療法やリハビリテーションは、坐骨神経痛の治療において、薬物療法と並んで重要な役割を果たします。理学療法士や作業療法士などの専門家が、個々の患者の状態に合わせて、運動療法、物理療法、装具療法などを組み合わせて行います。


運動療法では、ストレッチや筋力トレーニングなどを行い、筋肉の柔軟性や筋力を高め、神経への負担を軽減します。


物理療法では、温熱療法、電気刺激療法、超音波療法などを用いて、痛みを和らげ、血行を促進します。


装具療法では、コルセットなどを用いて、腰椎を安定させ、神経への圧迫を軽減します。これらの治療法は、痛みの緩和だけでなく、再発予防にも効果的です。専門家の指導のもと、正しい方法で行うことが重要です。



整体や鍼灸は効果がある?

整体や鍼灸は、坐骨神経痛の治療法として、広く知られています。整体は、体の歪みを整え、筋肉や関節のバランスを調整することで、神経への圧迫を軽減し、痛みを和らげることを目的としています


鍼灸は、経穴(ツボ)を刺激することで、血行を促進し、痛みを鎮める効果が期待できます。これらの治療法は、科学的な根拠が十分に確立されているとは言えませんが、多くの人が効果を実感しています。ただし、施術者の技術や経験によって効果が異なるため、信頼できる施術者を選ぶことが重要です。また、症状によっては、整体や鍼灸が適さない場合もあるため、事前に医師に相談することをおすすめします。


当院では坐骨神経痛に対しては、坐骨神経が足までの通り道のどこかで癒着をしてしまい、興奮して諸症状が出ていると考えています。ヘルニア、狭窄症の場合は骨盤、腰を、梨状筋の場合はお尻の筋肉のトリガーポイントに筋膜リリースを行って改善させています。

筋膜リリース
トリガーポイント

坐骨神経痛の予防と再発防止のために


正しい姿勢を意識する

坐骨神経痛に多い姿勢

坐骨神経痛になりやすい人は骨盤が後ろに倒れ、骨盤が前に偏移することで反り腰になり、猫背気味になります。

坐骨神経痛の予防と再発防止には、日頃から正しい姿勢を意識することが非常に重要です。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、現代人の生活は姿勢が悪くなりがちです。正しい姿勢とは、耳、肩、股関節が一直線上に並び、背骨が自然なS字カーブを描いている状態を指します。


座る際は、椅子に深く腰掛け、背もたれに背中をしっかりとつけ、足裏を地面につけるようにしましょう。また、立っている時も、お腹を軽く引き締め、胸を張って、正しい姿勢を保つように心がけましょう。


定期的に姿勢をチェックし、猫背や前かがみにならないように注意することが大切です。



適度な運動で筋力アップ


坐骨神経痛と肥満、高脂血症は相関関係にあります。

適度な運動は、坐骨神経痛の予防と再発防止に効果的です。運動不足は、筋肉の柔軟性や筋力を低下させ、腰椎への負担を増加させます。

ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を習慣にすることで、血行を促進し、筋肉を柔軟に保ち、神経への圧迫を軽減することができます。


また、腹筋や背筋などの体幹を鍛えることで、腰椎を安定させ、負担を軽減することができます。ただし、無理な運動は逆効果になることもあるため、自分の体力や症状に合わせて、無理のない範囲で行うようにしましょう。運動前にストレッチを行い、運動後にはクールダウンを行うことも大切です。


坐骨神経痛が改善するストレッチをお伝えします



坐骨神経痛に効くストレッチ
坐骨神経痛に効くストレッチ2


生活習慣を見直す

生活習慣の見直しは、坐骨神経痛の予防と再発防止において、非常に重要な要素です。


肥満は、腰椎への負担を増加させ、坐骨神経痛のリスクを高めます。バランスの取れた食事を心がけ、適度な運動を行うことで、体重をコントロールしましょう。


また、喫煙は血行を悪くし、神経への栄養供給を妨げるため、禁煙をおすすめします。長時間のデスクワークや運転など、同じ姿勢を続けることは、腰椎への負担を増加させます。


定期的に休憩を挟み、ストレッチや軽い運動を行うようにしましょう。睡眠不足も、筋肉の緊張を高め、痛みを悪化させる原因となります。十分な睡眠時間を確保し、質の高い睡眠をとるように心がけましょう。


まとめ:死ぬほど痛い坐骨神経痛に負けない!

坐骨神経痛は、日常生活に大きな支障をきたす、非常に辛い痛みです。しかし、適切な対処法と治療法を実践することで、症状を改善し、痛みのない生活を送ることができます。


まずは、自分の症状を正確に把握し、原因を特定することが重要です。そして、自宅でできる応急処置や市販薬の利用、専門家による治療法などを組み合わせ、積極的に治療に取り組みましょう。


また、日頃から正しい姿勢を意識し、適度な運動を行い、生活習慣を見直すことで、予防と再発防止に努めましょう。



よく聞かれるQ&A


坐骨神経痛の原因は何ですか?

A:椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などが主な原因です。

補足:坐骨神経痛は、神経の通り道である腰部やお尻の筋肉、骨格の異常や癒着によって神経が刺激されて起こるものです。当院では「通り道の癒着」が症状の根本と捉え、筋膜リリースや骨盤調整を行っています。


❓坐骨神経痛と間違えやすい病気はありますか?

A:閉塞性動脈硬化症や股関節疾患、腫瘍などと誤認されることがあります。

補足:特に血管や股関節の問題は似たような放散痛を引き起こします。誤診を防ぐためにも、医療機関での画像検査や問診による精査が重要です。


❓自宅で坐骨神経痛を和らげる方法はありますか?

A:横向きで膝を抱える姿勢や温熱・冷却療法が有効です。

補足:急性期は冷やし、慢性期は温めるのが原則です。また、無理のない範囲で軽く動かすことも回復に効果的です。安静のしすぎは逆に慢性化のリスクがあります。


❓整体や鍼灸は坐骨神経痛に効きますか?

A:個人差はありますが、一定の効果が報告されています。

補足:当院では、トリガーポイントや神経の癒着部位に対して筋膜リリースを行い、痛みの軽減を図っています。鍼灸は血流改善や神経鎮静を目的に併用されることもあります。


❓坐骨神経痛に効果的なストレッチはありますか?

A:梨状筋やハムストリングスのストレッチが有効です。

補足:ただし、痛みが強い時に無理なストレッチは悪化の原因にもなります。当院では症状に応じて段階的に安全なストレッチを指導しています。


❓再発を防ぐために何をすればいいですか?

A:正しい姿勢の維持と生活習慣の見直しが重要です。

補足:反り腰や猫背を予防する体幹トレーニング、日常姿勢の工夫、適度な運動・睡眠・食事の改善が再発防止には効果的です。



間接引用



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