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【股関節痛の疑問】絶対やってはいけないこと、薬が効かない理由・整体の効果・ストレッチは必要?までわかりやすく解説

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股関節痛に悩む人にとって、なかなか治らなかったり、初めてなる人は不安でしょうがないですよね。

当院でも毎日たくさんの股関節痛の方の疑問、質問にお答えしています。

本記事では、早く今の股関節痛の痛み、しびれを少しでも回復の方向へ導きたい場合の対策と対処法について、整形外科で8年間勤めていた医療系国家資格者がコンパクトにまとめて解説します。

​記事の監修者情報

記事監修者の顔写真

​吉原 稔

資格​:柔道整復師(国家資格)
​柔道整復師専科教員
​NSCA CSCS

(全米ストレングス・コンディショニングスペシャリスト)

​2010~2015年 医療法人堺整形外科医院 福岡スポーツクリニック
2015~2017年 医療法人TSC タケダスポーツクリニック
2018~現在   よし 姿勢&スポーツ整骨院 (佐賀県佐賀市)
2014~2017年 福岡医療専門学校 柔道整復科非常勤講師
2015~2023年 九州医療専門学校 柔道整復科非常勤講師
2024~現在   福岡医健・スポーツ専門学校 柔道整復科非常勤講師  

1. 股関節痛の基本情報と症状の特徴

2.診断、症状の見極め

3. 薬・手術・医療的治療について

4. 整体・施術・治療院の選び方

5. セルフケア・生活の工夫・悪化予防

​目次

股関節痛の基本情報と症状の特徴

Q1. 変形性股関節症ってどういう病気?

A:股関節の軟骨がすり減って、関節の動きが悪くなり痛みや変形が出る病気です。

 

補足:年齢とともに起きやすい関節の変化で、多くの方が「ただの筋肉痛かな?」と思い見過ごしてしまいます。初期の違和感に気づき、早めに対処することで進行を遅らせることができます。

Q2. なぜ股関節が変形するの?

A:加齢・体重の負荷・過去のけが・先天性の臼蓋形成不全などが原因です。

 

補足:特に女性に多い「臼蓋形成不全」は、生まれつき股関節の受け皿が浅く、日常の動きでも負担が蓄積しやすい特徴があります。自覚がないまま進行することもあるため、早めのケアが大切です。

Q3. 変形性股関節症の原因は先天性?加齢?体重?

A:複数の要因が関係します。特に女性は「臼蓋形成不全(股関節の浅さ)」が多いです。

 

補足:生まれつきの体の特徴と、生活習慣(体重や姿勢、歩き方)などが重なることで股関節に負担が集中します。すべてを防ぐことは難しくても、「今から変えられること」に取り組むことが予防になります。

Q4. 変形性股関節症の初期症状ってどんな感じ?

A:歩き始めの違和感、立ち上がりの痛み、階段やしゃがみ動作での痛みなどです。

 

補足:「最近しゃがみにくくなった」「立ち上がるときに少しつまる感じがある」など、日常の小さな変化がサインです。初期のうちに適切な運動や生活改善を行えば、進行を抑えやすくなります。

Q5. 股関節症でお尻や太ももが痛いのも関係ある?

A:はい。股関節の問題は広範囲に痛みが広がることがあります。

 

補足:股関節まわりの筋肉や神経が影響を受けることで、お尻や太ももにまで痛みが出ることがあります。坐骨神経痛と間違えられることもありますが、原因を見極めることで対処法が変わってきます。

Q6. 膝や腰の痛みも股関節と関係ある?

A:あります。股関節の動きが悪いと他の関節に負担がかかります。

 

補足:人間の体はすべてつながって動いています。股関節の動きが小さくなると、歩行や姿勢のバランスが崩れ、代わりに膝や腰に無理がかかってしまうのです。痛いところだけでなく、根本の原因を探ることが重要です。

Q7. 歩き始めに股関節が痛いのはなぜ?

A:関節がこわばっていたり、動き始めに負荷が集中したりするためです。

 

補足:人間の体はすべてつながって動いています。股関節の動きが小さくなると、歩行や姿勢のバランスが崩れ、代わりに膝や腰に無理がかかってしまうのです。痛いところだけでなく、根本の原因を探ることが重要です。


 

Q8. 歩いているとだんだん股関節が痛くなるのはなぜ?

A:関節に繰り返し負荷がかかると炎症が強くなり痛みが増します。

 

補足:歩行中は体重が股関節に乗る動作の繰り返しです。特に長時間歩いたときや坂道、階段などでは負荷がさらに増えるため、痛みが出やすくなります。休憩をはさみながら歩くことも工夫のひとつです。
 

Q9. 股関節が片方だけ痛いのは普通?

A:多くの人は片側から始まります。やがて両側に出ることもあります。

 

補足:初期は体の「利き足」や日常の使い方のクセによって片側に負担が集中します。片側の痛みがあると、無意識に反対側に頼ってしまい、結果的に両側に症状が広がることもあるので注意が必要です。

Q10. 股関節に体重が関係あるって本当?

A:本当です。体重1kg増えると股関節には約3〜4kgの負担がかかります。

 

補足:歩行や階段昇降などの日常動作では、体重の3〜4倍の力が股関節にかかるといわれています。体重を少しコントロールするだけでも関節への負担は大きく減らせます。

診断・症状の見極め

Q11. 股関節が痛いときは安静にした方がいい?

A:強い痛みのときは無理せず休み、炎症が落ち着いたら軽く動かしましょう。

 

補足:急性期には無理をせず、慢性期には少しずつ動かすことがポイントです。完全な安静は筋力低下につながるため、バランスが大切です。
 

Q12. 股関節が痛いとき、正座やあぐらはしてもいい?

A:股関節に強い負荷がかかるので、避けた方が無難です。

 

補足:可動域に制限があるときに無理に関節を曲げると痛みが増す場合があります。椅子に座るなど関節にやさしい姿勢を心がけましょう。

Q13. 股関節に痛み止めや湿布は効果ある?

A:炎症を抑える目的では有効ですが、根本的な改善にはなりません。

 

補足:症状を一時的にやわらげる手段として使いつつ、体の使い方や生活習慣の改善も並行して取り組みましょう。

 

Q14. 股関節の夜間痛がひどいけどどうしたら?

A:クッションなどで脚を支え、関節の角度を安定させると楽になります。

 

補足:夜間痛は体勢の不安定さや筋肉の緊張によって起こりやすく、寝具や姿勢を見直すことが症状軽減につながります。

Q15. 股関節にいい寝る姿勢は?

A:横向きで膝の間にクッションを挟むと股関節が楽になります。

 

補足:股関節がねじれないような姿勢を保つことが重要です。膝の間にクッションを挟むことで左右差の負担を減らせます。
 

Q16. 股関節が痛くなくても動かしにくい…病気?

A:可動域制限の始まりかもしれません。早めに相談を。

 

補足:痛みがなくても動きが悪い場合、関節周囲の硬さや初期の炎症がある可能性があります。早期の評価と対策が有効です。
 

Q17. 股関節痛と坐骨神経痛の違いは?

A:坐骨神経痛はしびれが主で、腰〜足にかけて症状が出ます。股関節痛は股関節中心です。

 

補足:しびれの有無や痛みの位置、動きで症状が出るタイミングなどを観察することで、鑑別しやすくなります。
 

Q18. 股関節痛と脊柱管狭窄症はどう違う?

A:狭窄症は歩くとしびれる「間欠性跛行」が特徴。痛みの場所や症状の出方が違います。

 

補足:歩行距離によって症状が変化するかどうかも大きな判断材料です。診断のためには画像検査や姿勢評価が重要です。

Q19. 股関節症で歩き方がおかしいけど治せる?

A:筋バランス・体の使い方を見直せば改善する可能性があります。

 

補足:姿勢や歩行パターンを分析し、筋力バランスを整えることで、再びスムーズな歩行が可能になります

Q20. 股関節と骨盤のゆがみは関係ある?

A:あります。ゆがみが負担を増やす要因になります。

 

補足:左右差や姿勢の癖が股関節の片側に過剰な負担をかけ、症状を助長することがあります。骨盤の傾きにも注目しましょう。

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治療・手術・保存療法

Q21. 股関節にヒアルロン酸注射って効くの?

A:症状緩和には効果がありますが、回数や期間に限りがあります。

 

補足:ヒアルロン酸は関節内の潤滑を助けて動きを滑らかにしますが、根本改善ではありません。医師の判断で必要なタイミングで行うのがポイントです。

Q22. 股関節は手術しないと良くならない?

A:軽度〜中等度であれば保存療法(運動・リハビリ)で改善することもあります。

 

補足:初期〜中期の段階では手術を避けて、体の使い方や筋力を整えることで痛みの軽減が期待できます。

Q23. 人工股関節はどんな手術?

A:傷んだ関節を人工のパーツに置き換える手術で、多くの人が痛みから解放されます。

 

補足:初期〜中期の段階では手術を避けて、体の使い方や筋力を整えることで痛みの軽減が期待できます。

Q24. 股関節の手術をしたら普通の生活に戻れる?

A:ほとんどの方が歩行・日常生活に復帰できますが、術後のリハビリが大切です。

 

補足:手術後すぐは安静が必要ですが、その後のリハビリを通じて関節の機能を取り戻すことで、以前より快適に生活できる方も多いです。

Q25. 高齢でも股関節の手術は受けられる?

A:全身状態が良ければ80代でも手術は可能です。

 

補足:高齢でも健康状態が良好であれば、安全に手術を受けられる例も増えています。術後の生活を前向きに変えるきっかけになることもあります。

Q26. 人工股関節になったら運動はできる?

A:軽い運動(ウォーキング・水中運動など)は可能です。激しいスポーツは制限されます。

 

補足:関節に優しい運動であれば術後も続けることができ、再発予防や体力維持にも役立ちます。医師の指導に従って行いましょう。

Q27. 股関節の手術を回避する方法はある?

A:筋力強化・体重管理・動作改善などを継続することで回避できるケースもあります

 

補足:早期からセルフケアや専門家のサポートを受けることで、進行を防ぎ、手術を先延ばしにできるケースも少なくありません。

Q28. 変形性股関節症は完治するの?

A:変形自体は元に戻りませんが、症状をコントロールして快適に過ごすことは可能です。

 

補足:完治=関節が元に戻るわけではありませんが、痛みなく生活できる状態を目指すことで十分に快方へ向かうことは可能です

Q29. 股関節は将来的に手術が必要?

A:重症化した場合は手術の可能性もありますが、予防的ケアで回避もできます。

 

補足:定期的な運動と生活習慣の見直しが進行の抑制につながります。日々の意識が未来の体を守ります。

Q30. 股関節の軟骨は再生できる?

A:自然再生は困難ですが、進行を遅らせることは可能です。

 

補足:現在の医療では軟骨の自然再生は難しいとされますが、負担を減らすことで今ある軟骨を守ることはできます。

セルフケア

Q31. 股関節の変形は治るの?進行を止められる?

A:元の形には戻りませんが、進行を遅らせる工夫は可能です。

 

補足:毎日の姿勢や動作、体重管理、筋肉の柔軟性維持などで、変形の進行を緩やかにし、痛みをコントロールできます。

Q32. 股関節のリハビリは必要?

A:必要です。筋力を維持・向上させることで関節の負担が減ります。

 

補足:股関節周囲の筋肉を正しく鍛えることで、関節への衝撃を吸収できるようになります。痛みを予防し、動きをスムーズに保つために重要です。

Q33. 股関節は整体や整骨院でもよくなる?

A:筋肉・関節のバランスを整えることで痛みが軽減する場合もあります。

 

補足:過度な刺激ではなく、動きや姿勢のクセを見直すような施術を行えば、効果的なサポートになります。経験のある施術者に相談しましょう。

Q34. 自宅でできる股関節の体操は?

A:股関節回し、脚上げ運動、太もものストレッチなどが有効です。

 

補足:無理のない範囲で股関節を毎日少しずつ動かすことで、柔軟性と血流が保たれます。特に朝やお風呂上がりに行うと効果的です。

Q35. 股関節の負担が少ない歩き方は?

A:やや歩幅を小さくし、体のバランスを保った歩き方が良いです。

 

補足:歩幅を小さくしてリズムよく歩くと、関節への負担が減ります。足を引きずるような歩き方は避けましょう。

Q36. 股関節に靴やインソールは効果ある?

A:衝撃吸収に優れた靴や専用インソールで負担を軽減できます。

 

補足:足裏からの衝撃が股関節まで響くため、クッション性の高い靴を選ぶことが大切です。姿勢や歩き方にも良い影響を与えます。

Q37. 股関節が痛くて、車の乗り降りがつらいけど?

A:お尻から座り、脚を後から入れる方法がおすすめです。

 

補足:先に脚から入れようとすると股関節が無理な角度になりやすいため、お尻を先に乗せてから、ゆっくり脚を中へ入れましょう。

Q38. 股関節痛で長く歩けるようにするには?

A:股関節周囲の筋力を鍛えつつ、定期的に休憩を挟んで歩くと良いです。

 

補足:最初は短い距離から始め、徐々に距離や時間を伸ばしていくと筋力がつきやすくなります。無理のない範囲が大切です。

Q39. 股関節のストレッチは毎日やった方がいい?

A:無理のない範囲で毎日行うのが効果的です。

 

補足:継続することが何よりも大切です。痛みが出ない範囲で毎日の生活に取り入れるようにすると、動きもスムーズになります。

Q40. 股関節は冷やす?温める?

A:急性期は冷やす、慢性期は温めて血行促進が基本です。

​補足:痛みが強く、熱感がある場合は冷却を。慢性的なこわばりや重だるさを感じるときは温めて筋肉をゆるめると良いでしょう。

生活の工夫・悪化予防

Q41. 股関節のリハビリが痛い…やめるべき?

A:「違和感」はOKですが、「鋭い痛み」がある場合は中止して相談を。

 

補足:痛みを我慢して無理に続けると逆効果になることもあります。不安があれば、遠慮せず専門家に状態を伝えて調整しましょう。

Q42. 変形性股関節症が進むと歩けなくなるって本当?

A:進行すれば可能性はありますが、適切な対応で予防できます。

 

補足:早期に対処することで進行を緩やかにし、長く自立した生活を送ることは十分可能です。あきらめずにケアを続けましょう。

Q43. 一生この股関節の痛みと付き合うの?

A:早期対応と継続的なケアで痛みをコントロールできるケースが多いです。

 

補足:完治が難しくても、生活の質を保つ方法はたくさんあります。動作改善や筋力アップで「痛みの出にくい体」に近づけます。

Q44. 腰や膝の不調も股関節から?

A:股関節が硬いと腰や膝に負担が集中することがあります。

 

補足:関節はつながり合って働いています。股関節の不調が周辺部位に影響することはよくあるため、原因を広い視野で見ることが重要です。

Q45. 股関節痛に遺伝は関係ある?

A:家族に同様の症状がある場合、体の構造や生活習慣が似ている可能性があります。

 

補足:骨格の特徴や歩き方、姿勢の癖などが親子で似ることがあり、遺伝だけでなく生活習慣も影響しています。

Q46. 歩き方のクセは治る?

A:筋バランスや使い方の改善で治る場合もあります。

 

補足:歩き方は意識とトレーニングで変えられます。専門家の指導のもとで正しい動きを身につけましょう。

Q47. 音が鳴るのは異常?

A:音だけなら問題ないが、痛みがあれば要注意です。

 

補足:関節の滑りが悪いと音が出ることがあります。痛みや動きの制限が伴う場合は早めの診察をおすすめします。

Q48. 夜間痛はなぜ起こる?

A:関節の炎症と体勢の不安定さで起きやすくなります。

 

補足:寝返りが少なかったり、股関節に負担のかかる姿勢で寝ると炎症が悪化することがあります。寝具や姿勢の調整で軽減できます。

Q49. 生活習慣で気をつけることは?

A:体重管理、運動習慣、姿勢・動作の工夫が重要です

 

補足:毎日の積み重ねが症状の改善や再発予防に直結します。「動きすぎず、動かなさすぎず」のバランスがポイントです。

Q50. 通院はどのくらいの頻度が適切?

A:状態により異なりますが、週1〜2回から始めて調整します

補足:症状が安定してきたら頻度を減らし、セルフケア中心に切り替えていくのが一般的です。継続的な見直しが大切です。

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